チャットボット

AIとチャットボットの違いは?それぞれの仕組みをシンプルに解説!

最終更新日:2022年7月27日

このブログはAIを活用したチャットボット『sAI Chat』を提供する、株式会社サイシードが作成しています。
最新の事例や企業での活用方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!

最近はチャットボットやFAQ検索エンジンなど、これまで有人で対応するのが当たり前だった、言語に関するAIチャットツールが注目されているようです。

一方で、チャットボットベンダーとして法人様向けにシステム開発/導入を承っていると、チャットボットとAIの違いがわからないというお問い合わせを多く受けます。

概念としては何となく理解しているけど、いざ説明しろと言われるとわからない!と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで本記事では、チャットボットとAIの違いを解説していきます。

【記事の概要】
・チャットボットとAIは全く別物
・チャットボットは「会話形式のインターフェイス(ツール)」
・AIは「人間のような知的行動を行うソフトウェア」
チャットボットには「AIを搭載しているモデル」がある
・AI搭載型か、AI非搭載型か、どちらを導入すべきかはサービスの規模次第

どのチャットボットを導入するべきか迷っている方なら、合計30社のチャットボットを比較したこちらの記事が役立ちます。ぜひご覧ください。

また、記事の最後で「『チャットボットベンダー』徹底比較集」プレゼントしています。これからチャットボットを導入するにあたり、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事の目次

チャットボットとAIの違い

人工知能とチャットボットは、しばしば同じ文脈で使われるため混同されがちですが、両者は全くの別物です。
これらを区別するにあたり、言葉の意味から解説していきたいと思います。

チャットボットとは?

「チャットボット」は、情報検索のユーザーインターフェース(UI)の一種で、会話調の短文のやりとりを行うものです。

UIと言うと難しく聞こえますが、意識していないだけで私達は普段から様々なUIに触れています。

例えば・・・

Google検索エンジン:短文を入力して結果がテキストで10~20件程度表示されるUI
instagramのハッシュタグ検索:短文を入力すると関連するハッシュタグが表示され、それをクリックすると画像がエンドレスに表示されるUI
スマートピーカー:音声で短文を入力し、音声で1つの結果が返ってくるUI

チャットボットも以上に紹介したUIのひとつで、短文もしくは与えられた選択肢を入力すると、1件もしくは数件の結果をチャットの吹き出しを出力します。

AI(人工知能)とは?

そもそもAI(人工知能)とは、「言葉の理解、学習、推論、判断といった人間が行うような知的行動を行うテクノロジーやソフトウェア」のことを指します。

人工知能(AI)は、与えられた質問について「自ら考え」適切な回答を返すことができます。
また、近年の技術発展により、徐々に学習や推論ができるようになってきています。

チャットボットの話題で出てくるAIが為す主な役割は「表現のゆらぎを吸収すること」にあります。

例えば・・・

  • トイレの場所はどこですか?
  • お手洗いに行きたいんですけど
  • やばい、漏れそうです

という3つの短文は、表現方法こそ違えど、「トイレの場所を知りたい」という質問の意図を共通に持っています。

したがってチャットボットに関連する話題でAI(人工知能)が語られる場合においては、文章に含まれた人間の意図を理解し、それに応じて最適な答えを返答する機能そのものを指すのだと理解しましょう。

AIを使えば、ユーザーに情報入力の自由度が大幅に高まります。
そして数多くの入力結果と、提示した結果に対するフィードバックを学習していくことで、AIが認識できる範囲も広がっていくのです。

AI(人工知能)とチャットボットの関係性

人工知能は人間のような知的行動を行うソフトウェア、チャットボットは会話形式のインターフェイスであると理解いただけたでしょうか?

両者はまったく別種のものだと説明しましたが、同じ文脈上で使用されることが多い2単語であることも事実です。両者には大きな関連性があります。

そこで本章では、AIとチャットボットの関連性についてご紹介していきます!

チャットボットには「AI搭載型」と「AI非搭載型」がある

チャットボットとAI(人工知能)との双方にある関係性は、「AI搭載型のチャットボット」の存在によって成り立ちます。

世で提供されているチャットボットは大きく分けて2種類あります。

  1. AI搭載型のチャットボット
  2. AI非搭載のチャットボット

それでは、なぜ人工知能を搭載しているものと搭載していないものが存在するのでしょうか?
それは、それぞれの得意領域が異なるためなんです。 詳しく見ていきましょう。

AI搭載型チャットボットが得意としていること

人工知能を搭載したチャットボットは、「機械学習型」チャットボットとも言い換えることができます。
これはつまり、質問に対して統計的に正解になる確率の高い回答を、アルゴリズムによって算出して答えるというものです。

サイシード開発のAI搭載型チャットボット|sAI chat
サイシード開発のAI搭載型チャットボット|sAI chat

そのためAI搭載型のチャットボットは、「複雑なマニュアルの説明」や「時間のかかる問い合わせ対応」「FAQ数の多いサービスへの導入」に最適です。適しています。メールであれば2.5往復、電話であれば数十分程度かかるものが導入に適した例として挙げられます。

【AI搭載型チャットボットの特徴】
・複雑な質問への回答や、大量の質問が寄せられるサービスへの導入に向いている
・回答精度は運用期間が長くなるほど高くなる
・表記ゆれ/表現ゆれに対応できる

AI非搭載型チャットボットが得意としていること

人工知能非搭載型のチャットボットは、「ルールベース型」や「シナリオ型」チャットボットと呼ばれています。

このタイプのチャットボットでは、人間が設定したルールやシナリオ通りの応対のみ可能です。
先述したAI搭載型チャットボットとは違い、機械学習を行いません。このことから、一貫した・単純な回答を継続的に提供することに長けていると言えます。

【AI非搭載型チャットボットの特徴】
・単純な質問とその回答を結び付ける業務に向いている
・大量の質問や、多岐に分岐する複雑な質問を回答するためにはAI搭載型のチャットボットが必要
・質問の表記ゆれ/表現ゆれには対応できない

チャットボットは目的に合わせて選ぶことが大切

チャットボットを自社に導入する際には、どのような目的でチャットボットを運用したいのか、どのような業務を効率化したいのか、その目的を正確に把握する必要があります。

たとえば、商品のラインナップが数種類の自社ECサイトにチャットボット導入する場合であれば、問い合わせの種類は多くても50件程度に収まります。
この場合は「自社に多く寄せられる、ほぼ同じ内容の問い合わせを効率化」することがチャットボット導入の目的となります。
問い合わせ内容がある程度パターン化されているため、AI非搭載のチャットボットが適切です。 AI搭載型のチャットボットはオーバースペックとなります。

以上のように、チャットボットを導入する際には必要な用途・目的を明らかにした上で、適切なツールを比較検討することが大切です。

サイシード
チャットボットを導入検討する際には、ぜひ弊社サイトに掲載されている情報をご参照ください。
それでも疑問が解決しないなら、サイシードでは通年でチャットボットの無料導入相談を承っております。お気軽にお問い合わせくださいね。

チャットボットとAI(人工知能)の違いまとめ

本記事ではチャットボットとAIの違いについてご紹介しました。

【チャットボットとAIの違い】
・チャットボットは「会話形式のインターフェイス」
・AIは「知的行動を行うソフトウェア
・チャットボットには「AI搭載型のモデル」がある
・AI搭載型か、AI非搭載型か、どちらを導入すべきかは想定される顧客からの問い合わせ数によって決まる

チャットボットとAIの違いはよくわかったけど、結局どのチャットボットを導入するべきか判断できないという方もいらっしゃるはずです。

サイシードではチャットボットの導入相談会を通年実施しています。担当者が無料で承りますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

サイシード
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