FAQシステムHelpfeelの評判は?使用感や精度を調査・レビューしました!

最終更新日:2022年4月21日
このブログはAIを活用したFAQシステム『sAI Search』を提供する、株式会社サイシードが作成しています。最新の事例や企業での活用方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
今回は応答速度が非常に高いことで評価されているFAQシステムのHelpfeelについて、実際のFAQページを調査し、その性能がどれだけ高いのかを検証しました。

記事の後半ではFAQシステムの選び方や、導入前におさえておきたいポイントについてもご紹介しています。これからのベンダー選びに役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!
この記事の目次
Helpfeelの特徴

まず最初に今回取り扱うHelpfeelについて、ほかの製品と比べた際にユニークな特徴を3つご紹介したいと思います。
1, 独自のアルゴリズムが質問意図を推測

Helpfeelには「意図予測検索」と呼ばれる独自のアルゴリズムが搭載されています。
FAQシステムの検索機能にはAIを搭載しているものと、そうでないものの2種類がありますが、Helpfeelは後者に該当します。
つまり、「独自のアルゴリズム」とはいえ、それはAIを活用した技術ではなく、「データに基づいて成長する」ような類のものではないのだと理解すると良いでしょう。
詳しくは後半で紹介しますが、Helpfeelは単語検索(キーワード検索)したときの精度が高いFAQシステムでした。アルゴリズムにくせがあるのか、短文・自然文検索をしてしまうとその精度が大きく落ちる印象を受けました。
2, 応答速度が速い

次に、HelpfeelにはFAQ提示までの応答速度が非常に速いという特徴があります。実際に動作検証をしたところ、AIエンジンを搭載した弊社のFAQシステム sAI Searchにも劣らない速さが出ていました。
3, カスタマーサクセスが利用データを分析・改善

3つ目に、Helpfeelには基本料金の中にカスタマーサクセスプランが含まれている特徴があります。サイシードも含め、多くのFAQベンダーがオプションとしてカスタマーサクセスを提供している中で、珍しいサービス体系だと感じました。
Helpfeelの実際の動作を検証・評価
今回はHelpfeelが搭載されているFAQページを閲覧し、その性能や動作を検証・評価いたしました。詳しくは後述しますが、先に検証結果をここでご紹介します。
- FAQの検索速度が非常に高い
- キーワード検索したときの精度が高い
- 自然文検索には対応できていない
- 検索欄に打ち込む情報量が多いほど、検索精度が落ちる
事例1, PayPayフリマ

PayPayフリマのヘルプページに設置されたHelpfeelは概ね扱いやすく、レスポンスも非常に早い印象を受けました。キーワード検索の精度も高く、問い合わせ数が多いであろう項目はすべて正常にヒットしました。(「返品したい」「キャンセルしたい」「梱包方法」など)
一方で自然文(文章)を打ち込んだ際の精度は低く、目的のFAQとは異なるものがヒットしてしまったり、何もヒットしないことがありました。

【検証サマリー】
・「出品方法」と検索 → 目的のFAQがヒット
・「出品のやりかた」と検索 → ヒットせず
・「出品」と検索 → 目的のFAQがヒット
事例2, くらしのマーケット

くらしのマーケットのヘルプページに搭載された Helpfeelでも、キーワード検索の精度は高い一方で、自然文検索の精度が低いという検証結果になりました。
また、検索の補助として用意されている「言葉のヒント」欄にリストアップされているキーワードが多すぎて、かえって使いにくさを感じました。

それから、表現のゆらぎにも対応できていないケースがありました。くらしのマーケット内で利用できる決済方法を調べようと「決済方法」と検索したときはFAQがヒットせず、「支払方法」と再検索すると目的のFAQがヒットしました。

【検証サマリー】
・「決済方法」と検索 → ヒットせず
・「支払方法」と検索 → 目的のFAQがヒット
概して、Helpfeelは次のような特徴を持つFAQシステムだと感じました。
- FAQの検索速度が非常に高い
- キーワード検索したときの精度が高い
- 自然文検索には対応できていない
- 検索欄に打ち込む情報量が多いほど、検索精度が落ちる
以上より、シンプルな質問には十分回答できる一方で、質問内容が分岐したり、前提条件があるような種別の問いには対応できない答えられないFAQシステムなのだろうと推察します。
sAI Search|”初めから賢い” AI搭載型のFAQシステム

株式会社サイシードが提供するAI搭載型FAQシステムの sAI Search は、利用者の多彩な入力データをAIが吸収・解釈し、適切な回答を提示できる仕組みが整っています。

また、検索欄下部からクリックできるタグ検索機能を使えば、利用者は直感的に自らの疑問を探すことができ、回答の絞り込みにタイピングする必要さえありません。もちろん、社内向けFAQシステム・コールセンター向けFAQシステムとしての活用も可能です。
ITreviewに寄せられた評判・レビューについて HelpfeelとsAI Searchを比較したところ、次のような結果となりました。

Helpfeelにはレビューが付いていませんでしたが、キーワード検索型のFAQシステムとしては素晴らしいプロダクトであると思います。そのうえで、上記のような高い評価を受けているサイシードの sAI Searchも検討候補に入れていただければ幸いです。サービス概要資料は以下からダウンロードいただけます!
FAQシステム選びで失敗しないためのポイント4つ
最後に、数あるFAQシステムベンダーの中から自社に最適なツールを選ぶためにおさえておきたい4つのポイントをご紹介します。
この記事の最後では、合計9社のFAQシステムを実際に利用し比較した資料をダウンロードいただけます。ぜひ最後まで記事をご覧いただき、これからの比較検討に役立てていただければ幸いです。
1, FAQシステムの検索性能を実際に利用して確認する
あらためて言うまでもないことですが、まずは実際にFAQシステムを利用したうえで検索性能が充分であるかどうか検証しましょう。
一言でFAQシステムといっても、今回のHelpfeelのように独自のアルゴリズムを導入しているケースや、サイシードが提供するsAI SearchのようにAIエンジンを搭載しているケースがあります。また、AIエンジンひとつを取っても自社開発している企業と、OEM型の企業とがあり、その性能は千差万別です。
だからこそ、目ぼしいシステムが十分な検索機能を保有しているかどうか、担当者様自身の目で確認することが大切です。まずは各社のHPやFAQシステムの比較資料を参考に比較検討の候補を2~3つ洗い出し、それぞれのツールを実際に利用してみることをおすすめします。
先ほどご紹介した横浜銀行のFAQシステムのほかにも、サイシードでは様々な業種・業界のお客様の事例がございます。少しでも興味のある方、AIエンジンによる強力な検索性能の体験したい方がいましたら、お気軽に弊社の営業担当者までお問い合わせください!
2, 検索性能以外の機能を洗い出し、比較する
次に、検索性能以外の機能を洗い出し、各社を比較しましょう。
例えばサイシードの sAI Searchであれば、「タグ検索機能」や「リアルタイム検索機能」「シナリオ分岐」機能などが搭載されており、お客様の幅広いニーズにお応えすることができます。

また、FAQシステムは「社外向け」「コールセンター向け」「社内向け」といったように、その使用用途によって最適なインターフェースや搭載すべき機能が変わります。
自社でFAQシステムを活用する目的に合ったパッケージを提供しているかどうかも、ベンダー選びの際には重視したいポイントですね。
3, FAQの構築をサポートしてくれるベンダーを選ぶ
次に、FAQの構築をサポートしてくれるベンダーを選ぶようにしましょう。システムに登録するFAQは、皆さんが思っている以上に丁寧に・精密に整備する必要があります。次の図解を見てください。

一見きれいにカテゴリ分けされているように見えるFAQの全体図ですが、細かい部分に焦点を当てると、大きく3種類の問題があります。
- 親カテゴリの情報粒度がそろっていない
- 「経理(親)」と「経理(子)」とでカテゴリの重複がある
- 右側、4つのFAQがすべて同じ内容であり、文体も適切でない
このようなFAQに潜む問題を放置し続けていると、高性能なFAQシステムを導入したとしても、期待していた成果を出すことが難しくなってしまいます。必須とは言いませんが、FAQの構築をサポートしてくれるベンダーを選ぶと今後の運用もトラブルなく推し進められるはずです。
もしFAQの作り方・構築方法にご興味があれば、サイシードで『AIチャットボットの精度を上げる「データ整備、AI学習」の伝家の宝刀を大公開!』というセミナーを定期的に開催しております。こちらも併せてご確認ください。

4, 運用改善フェーズまでサポートしてくれるベンダーを選ぶ
最後に、FAQシステム運用開始後の、改善フェーズまでサポートしてくれるベンダーを選びましょう。3つ目のポイントに通ずる部分もありますが、FAQシステムは実際の利用データを基にした継続的な改善が必要です。
改善ポイントは様々ありますが、代表的なものには「FAQの回答部分を完結でわかりやすいものにする」というものがあります。

せっかく利用者が疑問に対する回答を見つけても、それが理解に苦しむような内容であっては意味がありません。利用者が自分で疑問解決できないため、「問い合わせ削減のためにFAQシステムを導入したのに電話が鳴りやまない」ということが起こってしまいます。
Helpfeelの評判まとめ
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。下記フォームからダウンロードいただける資料では、Helpfeelのほかにも合計9社のFAQシステムを調査・評価し比較できる状態にまとめています。
サイシードではほかにも様々な資料を作成・公開しておりますが、こちらの比較資料は業務改革をもくろみ、FAQシステムの導入を検討されている方には特におすすめの資料です。ぜひダウンロードしていただき、ご活用ください。