LINE公式アカウントの費用体系を完全網羅!【LINE@統合後の新料金プラン対応】

最終更新日:2022年6月6日
LINE公式アカウントを作成し、運用する時には、メッセージ配信数ごとの異なる料金プランに応じて、費用が発生します。

また、機能を増やして、アカウントをより効果的に運用したい時にはオプション費用やパートナーへの費用が追加で必要になります。
この記事では、LINE公式アカウントの作成費用・運用費用を体系的に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
LINE公式アカウントにかかる費用
LINE公式アカウントは、主にビジネス用途で利用され、一般ユーザーが使うLINEアカウントには備わっていない機能が多く盛り込まれているのが特徴です。消費者の生活に根付いたLINEというツールを用いて顧客へリーチできるため、LINE公式アカウントは新たなインサイドセールスの形として注目を集めています。
LINE公式アカウントにかかってくる費用は、大きく「LINEへの費用」と「パートナーへの費用」に分けられます。
LINEへの費用は「アカウント費用/メッセージ追加費用/オプション費用」の3つ、パートナーへの費用は「セールスパートナーへの費用/テクノロジーパートナーへの費用」の2つに分けられます。
1.アカウント費用
2.メッセージ追加費用
3.オプション費用
4.セールスパートナーへの費用
5.テクノロジーパートナーへの費用


LINEへの費用
LINE公式アカウントにはメッセージの配信数に応じて3つのプランが用意されています。無料で送信出来るメッセージ通数はプラン毎に異なり、制限数を超える配信については追加メッセージ料金が発生します。

月当たり何通まで配信するかによって、選択すべきプランが異なります。
以下ではLINE公式アカウントの費用について詳しく説明していきます。
①LINE公式アカウントの費用
LINE公式アカウントには3つのプランがあり、選んだプランによって月額の固定費が変わってきます。
- フリー:無料
- ライト:5,000円
- スタンダード:15,000円
固定費には「メッセージ送付」「リッチメッセージ利用」などの機能を利用する権利が含まれています。
プランが上がるにつれて値段が高くなるのは、追加料金なしで送れるメッセージ数が増えたり、1通あたりの費用が安くなったりするためです。
なかでも月額固定費と深く関わっているのは、配信メッセージ数です。
ここからはメッセージに焦点をあてて解説します。

だれでも利用しやすいうえ、プランのアップグレード・ダウングレードも可能です。しかし、追加費用なしで送れるチャット数が異なるので注意しましょう。
もちろん「ひとまずフリープランで導入したけれど、反響が多かったからスタンダードプランにアップグレードしよう」
といった使い方もできます。
② LINE公式アカウントのメッセージ費用
プランごとに「無料メッセージ数」の上限が異なっていおり、企業はその「無料メッセージ数」の範囲内であれば追加費用なしでメッセージを贈ることが出来ます。
まず無料メッセージについて詳しくみていきましょう。
無料メッセージ通数
LINE公式アカウントでは、選んだプランごとに無料で送れるメッセージ数が決められています。
フリー:1,000通
ライト:15,000通
スタンダード:45,000通
この上限を超えない範囲であれば、無料でメッセージを送付できます。
追加メッセージ従量料金
無料メッセージの範囲を超えてメッセージを送るときには、従量料金が別途加算されます。
この料金もプランごとに異なるので確認しておきましょう。
- フリープラン
無料メッセージの上限を超えてメッセージを送ることはできません。
月あたり1,000通のメッセージが上限となるので注意しましょう。
- ライトプラン
1通あたり5円の追加料金を支払えば追加メッセージを送れます。
この場合、従量料金ではなく固定価格なのでお気をつけください。
- スタンダードプラン
スタンダードプランは料金テーブルが異なり、「送れば送るほど安くなる」のが特徴です。
50,000通までは1通当たり3円、100,000通までは2.9~3円、200,000通までは2.75〜2.9円といったように、1通あたりの料金が変動していきます。

プランの変更を行った場合、基本的に変更手続きが反映されるのは翌月からになります。
例えば、1月中に有料プランから無料プランへ変更するとしましょう。
この場合、1月の中旬に変更の手続きを済ませたとしても、1月分の料金は通常通りに請求され、2月分から無料プランとなります。
例外として、無料プランから有料プランへの切り替えの場合は、日割り計算が適用されます。
参考:課金対象となるメッセージの種類
LINE公式アカウントの運用において追加メッセージ従量料金を支払う場合、すべてのメッセージが課金対象になるわけではない点には注意が必要です。
例えば顧客がLINE公式アカウントを追加した際に自動送信される「友だち追加時あいさつ」は課金対象となりません。以下の項目を参考にしてください。
課金対象となるLINE公式アカウントのメッセージ
- メッセージの配信(セグメント配信を含む)
- Messaging APIのPush API、Multicast API、Broadcast API
課金対象とならないLINE公式アカウントのメッセージ
- 友だち追加のあいさつ
- 1:1トークの送受信
- 自動応答メッセージ
- キーワード応答メッセージ
- Messaging APIのReply API
③ LINE公式アカウントのオプション費用

- プレミアムID
プレミアムIDとはLINE公式アカウント開設時に付与される英数字がランダムに羅列されたベーシックIDとは異なり、任意の文字列でIDを取得することの出来るサービスです。
【取得可能IDフォーマット】
引用:LINE for Business
@+指定文字列
(@を除き4字以上18字以内。半角英数字と、「.」「_」「ー」の記号のみご利用いただけます)
例:@line_cafe
費用:年額1,200円
例えば、弊社であれば「sciseed」という企業名を冠したIDを作成することができます。
- LINEコールAPI

費用:20万円(初期費用)
LINEコールAPIとは、無料で顧客と通話ができたり、顧客の電話番号からトークへ誘導したりといった機能を持ったAPIです。
顧客がチャットでうまく問題を解決できていなかった場合などに利用することができます。
- LINE Beacon
費用:300万円(※目安)
LINE Beaconは、導入している店舗にBluetooth端末のビーコンを設置し、来店しそうなユーザーだけに特別なメッセージやクーポンを提供する機能です。
費用は個社の状況により異なるため、まずはLINEパートナーに問い合わせることをお勧めします。

LINE Beaconを導入している著名な成功事例としては、ローソンが挙げられます。
この施策は、ローソンの店舗付近を通りかかった顧客に向け、LINEポイントやアイスカフェオレなどの商品が当たるくじが引けるキャンペーンを配信するものです。
コンビニ利用者が、他コンビニではなく「あえてローソンを選ぶ」動機付けになるのではないでしょうか。
LINE Beaconはオフラインでの顧客の行動に働きかけることで、自社のリピーターを増やせる機能といえるでしょう。
- スタンプ
費用:1000~6500万円
LINEのコミュニケーションで多用されるスタンプも、オプション機能を利用すれば自社独自のものを作成することができます。
LINEスタンプには様々な種類が存在し、それぞれ制作費用が異なりますので注意してください。
スタンプに関する詳しい費用・機能を知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい!

また、音や動きをつける場合も追加で費用がかかるので注意しましょう!まずは問い合わせて見積もりを出してもらうことをおすすめします
参考:「認証済アカウント」を選択するメリット
LINE公式アカウントには、LINEの審査を通過した「認証済みアカウント」と、個人・法人を問わず審査不要で作成可能な「未認証アカウント」があります。
どちらも料金プランは本記事で紹介している金額と同一ですが、「認証済アカウント」でしか享受することの出来ないメリットも存在します。
- 認証済みアカウントのバッジが付与される
- LINEアプリ内の友だち検索結果に表示される
- 販売促進用ポスターデータが無料でダウンロードできる
- 支払い方法として請求書決済が選択可能になる
- 有料で「友だち追加広告」が出稿できる
ビジネスでのLINE公式アカウント運用が前提の場合、認証済アカウントを設定しておくことで以上のメリットを受け取ることが出来るほか、顧客の信頼度上昇にも繋がります。前述したプレミアムIDと併せて活用の検討をお勧めします。
LINE公式アカウントのパートナーへの費用

LINE パートナーは、「セールスパートナー」と「テクノロジーパートナー」のふたつに別れています。
ベンダーにしか使用できない機能も存在するので、LINEの公式カウントを運用する場合はベンダーへ依頼するのが一般的となっています。
以下で細かく見ていきましょう!
④LINEセールスパートナー
LINEセールスパートナーは、LINEから販売代理の資格を与えられた運用・販売のプロフェッショナルです。
公式アカウントを用いた集客について豊富なノウハウを持っており、安定した導入や運用を行うためのサポートを受けることが出来ます。
また、セールスパートナーへ依頼する場合、費用はパートナーごとに異なります。
詳しくは問い合わせや見積もりを通して確認しましょう。
⑤LINEテクノロジーパートナー
LINEテクノロジーパートナーは、広告商品・アカウントサービスの技術支援を行う企業です。
セールスパートナーが販売の機能を担う代理店であるのに対して、テクノロジーパートナーは実際の開発工程を担うほか、自社で開発したプログラムを提供します。
また、 テクノロジーパートナーへ依頼する場合、費用はパートナーごとに異なります。
詳しくは問い合わせや見積もりを通して確認しましょう。

サイシードでのLINE公式アカウント開発費用目安
先ほどLINE公式アカウントの導入を検討している場合、まずはパートナー企業への問い合わせがおすすめだと紹介しました。しかし、「いきなりパートナーに問い合わせるのは気が引ける!」という方もいらっしゃると思います。
そこで、この章ではLINE公式アカウントの最新事例とその開発費用とご紹介します!
プリマ

初期費用 200万円
月額20万円
プリマは、飲み会マッチングサービスを展開するアカウントです。
主な機能は2つあります。
- LINEログイン連携
サイトのログインIDとLINE UserIDを連携させる機能です。ユーザーが面倒に感じやすい「ID/Passの入力」が不要になるだけでなく、属性に応じたリッチメニューの出し訳も可能になります。
- リッチメニューの出し訳
LINEログイン連携からユーザーの属性を把握し、属性に応じたリッチメニューの出し訳が可能となります。この事例では、LINEログインすると男性/女性という属性に応じてリッチメニューが出し訳されるようになっています。
この事例では、リッチメニューの出し訳機能を利用して、一つのアカウントでサービスの「スタッフ」と「顧客」に対応している点が特徴的です。プリマのように、性別等の簡単な属性でリッチメニューを出し訳できるサービスであれば一つのアカウントで対応し、運用コストを抑えるといった使い方が可能になりますね。
タッチアンドゴーコーヒー

初期費用 600万円
月額40万円
冒頭でも紹介したタッチアンドゴーコーヒーは、LINE上でドリンクの注文から決済までを可能にしたサービスです。
主な機能は2つあります。
- チャットボット
ユーザーは選択したメニューをタップしていくと、チャットボットが会話形式で次の選択肢を出してくれます。
例えば、コーヒー→サイズ→砂糖の量のように、次々と出てくる選択肢をタップしておくというイメージです。
- LINEpay決済
ユーザーはLINE上から最短2クリックで決済手段を登録することができるので、購買までのステップが大幅に短縮できます。LINEpay以外にも、クレジットカード決済にも対応可能です。
アイカサの事例で使われている機能自体は特に目新しい点はありません。しかし、LINEフロントエンドフレームワークを用いることで、シェアリングサービスにとって重要な「シームレスな移動」という価値をユーザーに提供することができます。
LINE公式アカウントの費用体系まとめ
上述したLINE公式アカウントの最新事例において、注目すべきは「自社アプリよりもLINEアカウントでのサービス展開に価値を見出した」点です。近年自社アプリ開発ではなく、LINE内アプリ開発に注目する企業が増えていますが、この事例はその流れがますます勢いを増していることを象徴づけているのではないでしょうか。

紹介した事例のように、現在LINE公式アカウントはビジネスツールとしても利用できるプラットフォームとして、大きな注目を浴びています。
今後もマーケティングやカスタマーサポート、業務効率化など、幅広い用途で活用が進むのではないでしょうか。
そこで問題になってくるのが導入コストですよね。
下記資料では、弊社が独自にピックアップしたLINE公式アカウントの最新事例の紹介と、弊社で開発する場合の費用目安を紹介しています。
記事で紹介した事例は2つしかありませんでしたが、この機能では残り10の事例を全て見ることが出来ます。
こちらのフォームから、「『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集」をDLいただけます!
LINE公式アカウントは、もはやメッセージ配信ツールに留まらず、アプリ開発プラットフォームに進化しています。
ユーザーにダウンロードされない自社アプリよりも、LINEアカウント上でアプリ開発を行う企業が増えているので、その事例をぜひ参考にしてみてください。
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