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LINE Front-end Framework(LIFF)とは?仕組み・機能・よくある使い方を網羅した完全ガイド

最終更新日:2020年1月20日
このブログは、LINEを活用したAIソリューションを提供する、LINE公式パートナーの株式会社サイシードが作成しています。最新の事例や企業での活用方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!

代表 中村
こんにちは、サイシード代表の中村です。
最近、ストレートネック気味で整骨院に週3で通っているのですが、先生に「中村さん、手足が凄く冷たいですね。血流が良くないので、ストレッチを習慣化してください。」と強めに言われました。
ただ、その先生自身の顔色がとても悪く「いや、まずはあなたがストレッチした方が良いですよ!!」と言うのを必死に堪えています、大人なので。
さて、今回はLINE上で動くWEBアプリを作る仕組みであるLINE Front-end Framework(LIFF)について紹介していきます。

近年、多くのLINE公式アカウントで利用されているLINE Front-end Framework(LIFF)をご存知でしょうか?

LIFFの導入により、LINEの公式アカウント上で様々な機能を開発できるように、WEBサービスやネイティブアプリの代わりに活用されるケースも増えてきました。この記事では、意外と説明が難しいLIFFの機能と実際の最新活用事例をご紹介します!

また、当記事はLIFFに焦点をあてているため、LINE公式アカウント全般について知りたい、という方はこちらの記事をご覧ください。

また、記事の最後では「2020年度版『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集」をプレゼントいたしますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!

LINE Front-end Framework(LIFF)とは

「LIFFとは何か」をひとことで表すと「ユーザーのLINEアカウント情報等を取得できるウェブページをLINE上に作成できる仕組み」です。
これだけではわかりにくいので、順を追ってご説明しましょう。ユーザーがLINE上でLIFFを開くと、以下のアクションが発生します。

①トーク画面からLIFFを開くと、LIFFを通じてユーザーのLINE User IDが取得される
②ユーザーのLINE User ID/LIFF上で入力された内容等の情報が企業のサーバーを通して、データベースに保存される
③企業のデーターベースとユーザーのLINE User ID情報が結び付けられる

このようにして、企業はLIFFを通してユーザーのLINE関連情報を取得し、自社の保有するデータベースと紐づけることが出来ます。
それでは次の章から、LIFFで実現できる具体的な機能をご紹介していきます!

LIFFの主な機能

LIFFはLINEと連携できるWebページなので、適用用途はとても幅広いです。
ここからは、LIFFでよく使われる機能の具体例を見ていきましょう!

フォームに入力された内容を取得する

冒頭でもご紹介したように、LIFFを活用すると「LIFF上で入力された内容」と「LINE User ID」を取得することが出来ます。そして、企業はその取得したユーザー情報を活用し、属性別にパーソナライズされたメッセージやコンテンツ配信することができます。

性別/年齢/居住地などの任意の入力内容に応じて情報を出し分けできるようになる、ということですね。

例えば福知山市のLINE公式アカウントでは、ユーザーに友だち追加されるとまずLIFFで「受信設定」のページが開かれる仕組みになっています。
その中でユーザーが自身の世代や性別、配信してほしい情報を入力すると、それに合わせてリッチメニューの表示コンテンツが変わり、またパーソナライズされた配信情報が届くようになります。

ユーザーも自身の欲しい情報だけを受け取ることができ、企業は適切な情報を適切な対象に送れるようになるので、双方にとってもメリットがありますね。
最近では、ユーザーは自身に必要のない情報を配信するLINE公式アカウントをすぐにブロックする傾向にあるので、個別的にコンテンツを設定できるこの機能は今後多くの企業アカウントで活用されるのではないでしょうか。

webページのログインID&Passを保存

こちらは、ユーザーのLINE User IDと企業のデータベースとを紐づけられる機能です。企業データベースとLINEユーザー IDを連携すると、例えば「一度LIFF上で会員情報を打ち込めば次からはログイン画面を挟まずにマイページに移動する」ことが出来ます。ユーザー側としてはいちいちログインしなくて済むので非常に便利ですね。

また、連携させた企業アカウント内の情報を基に各ユーザーに合わせたメッセージを配信することも可能です。
例えば、AmazonのLINE公式アカウントでは、LINE User IDとAmazonアカウントをリンクさせると、ユーザーが同サービス内で直近でクリックした商品やその類似商品の情報が届きます。

メールであれば埋もれてしまう情報でも、日常的に利用するLINEであればユーザーの目に留まりやすいのではないでしょうか。また、ユーザーにとっても情報がLINEに届くので、メール等で確認するよりも手間が省けるというメリットがあります。

代表 中村
この事例ではB2Cサービスでの事例をご紹介しましたが、最近では社内ツールとして業務アプリにLINE公式アカウントを用いるケースも増えてきています。このように社員であることをLINEログインで認証してから、初めて機能を利用できるようにすることも可能ですよ。詳しくは後程の活用事例の項目でご紹介します

(新機能)外部ブラウザでLIFFのリンクを表示できる

こちらは2019年10月より実装された新機能です。
今まで、LIFFを展開するには「LINE内」という条件がありましたが、今回のアップデートで一般のブラウザからでも、LIFFを展開することが可能になりました。
LIFFで開発したwebアプリをそのままHPで公開できるのはアプリを開発する場合と比べて、非常に費用対効果が高くなります。
例えば、図はジョルダンが提供するLINE上で電車やバスの乗り換え検索が出来るサービスです。

以上、LIFFを活用して実現できる機能のご紹介でした。

LIFFの主な活用事例

さて、ここからはLIFFの「よくある使い方」をご紹介していきます。

モバイルオーダー

こちらは、LIFFをモバイルオーダーサービスに活用している事例です。

TOUCH-AND-GO COFFEE

タッチアンドゴーコーヒーは、LINE公式アカウント上でドリンクのモバイルオーダーを提供しています。

ユーザーはLINE上で注文を行い、事前決済することで待ち時間なく商品を受け取ることが可能です。注文する際にはまず、ボット形式で注文内容を選んでいき、ドリンクのカスタマイズを行います。
そうすると、LIFFを通してLINE User IDが取得され、LINEpayアカウントとの連携が完了するので、あとはユーザーが確認ボタンをタップだけで決済が完了します。
「飲食店に並ぶ時間を有効に使いたい!」と感じるユーザーは多いので、LINE上で気軽に利用できるモバイルオーダーサービスには大きなニーズがあるといえますね。

飲食店内のモバイルオーダー

こちらは飲食店などで、LINE上で料理をオーダーし、料理が出来上がるとその通知もLINEで受け取ることが出来るサービスになります。
(2020年1月現在、まだ導入されているアカウントはありませんが、今後出てきた際に情報を更新にします)
LINE内で注文→決済まで行えるため、ユーザーは待ち時間を削減することが出来ます。また、企業側は注文やレジ対応等にかかる人員や紙のメニュー等の諸コストの削減が可能です。

実はこのサービス、既に中国のチャットツール『wechat』では多くの企業が提供を行っています。
例えば、中国のケンタッキーでは、店内のテーブルの端にQRコードがあり、それを読み込むことでwechat上で注文/決済することが出来るwechat内アプリを提供しています。ユーザーのニーズを掴んだこちらのミニアプリは、948万人もの大規模なユーザーの獲得に成功しました。(2019年2月時点)

このように飲食店のモバイルオーダーは中国でも大きな注目を集めているサービスのため、近いうちに日本でも活用が進むと考えられます。

アンケートフォーム

こちらは、LIFFをアンケートフォームとして活用している事例です。

サカタコンシェル

種苗メーカーのサカタのタネは期間限定で対象の園芸商品購入者向けの有人相談サービスを提供していました。

まず、LINE公式アカウントを友だち追加したユーザーにLIFFで作成したアンケートを掲示し、「購入商品・購入時期・植えつけ場所」等を打ち込んでもらいます。すると、LIFF上で入力された情報とユーザーのLINE User IDが結び付けられ、自身の育てる作物の状況に適したアドバイスを受けられます。

実際にサービスを利用したユーザーからは、「丁寧に返信が返ってきて不安が取り除かれた」「的確なアドバイスのおかげで無事実らせることが出来た」等の多くの感謝を伝える声があがったといいます。

Map

こちらはLIFFを用いてMapを表示させている事例です。シェアリングサービス等に利用されている場合が多いです。

アイカサ

アイカサはLINE公式アカウント上で傘のシェアリングサービスを提供しています。

貸出用の傘にはロックがかかっており、公式アカウントのリッチメニューからQRコードリーダーを呼び出し、コードを読み込むことで解除できます。
また、同アカウント内では傘の設置個所のMAPも確認でき、支払いはLINEpay決済が可能です。

このように、アイカサはLINE上だけで完全にサービスが完結する点が特徴的です。企業にとってはサービス提供にかかる人的コストが省け、ユーザー側にはLINEだけで気軽にサービスを利用できる、というメリットを持つサービス設計だといえますね

charge spot

チャージスポットは、専用アプリとLINE公式アカウントの両方でモバイルバッテリーのシェアリングサービスを提供しています。

こちらも貸出用のモバイルバッテリーにロックがかかっており、公式アカウント内のリッチメニューからQRコードリーダーを表示させ、コードを読み込むことで借りることが出来ます。

代表 中村
『これは余談ですが、チャージスポットでは位置情報アプリゲームの「ポケモンGO」と連動し、モバイルバッテリーの設置場所にポケストップ(ゲーム内で特定のアイテムを取得できるエリア)を設けています。
このポケスポットはチャージスポットのLINE公式アカウントはもちろん、ポケモンGOの画面上からも探し出すことが出来るんですよ。よく工夫されていますね。』位置情報サービスを活用したゲームは電池消費量の激しい傾向にあるので、モバイルバッテリーシェアリングサービスへの送客にも高い効果を発揮しそうですね。

モバイル会員証

こちらは、LIFFをモバイル会員証に活用している事例です。

ロクシタン

ロクシタンは、LIFF活用したモバイル会員証をLINE上で提供しています。
LIFFを通して取得したLINE User IDと、企業の保有する顧客情報データベースを紐づけて、LINE上で表示できるモバイル会員証に活用しているということですね。

元々同社は紙の会員証を発行していましたが、手間やコストがかかるうえ、来店時にユーザーが会員証を持参しないこともあり、うまくデータに活用できなかったといいます。そこで、LIFFを活用したモバイル会員証への切り替えに至りました。

この結果、ユーザーは会員証を持ち歩かずともポイントを付けられるようになり、またLINE上で表示できるその手軽さが受け、新規会員登録のうち5割はLINE経由から取り込んだユーザーだったそうです。

業務用システム

先ほども少し触れましたが、業務用にLINE公式アカウントを利用する場合セキュリティを保つため、社員であることをLINEログイン認証で確認後、初めて諸機能を使えるように設定することが出来ます。
ここでは、LIFFを業務用システムに利用している事例を2つご紹介します。

B2B向けの受発注サービス

こちらは、BtoB向けの受発注サービスです。

まず、社内向けLINE公式アカウントを社員に友達追加してもらい、LIFF上で「社員番号・名前・所属部署」などを入力してもらいます。すると、LIFF上で入力された情報と社員のLINE User IDが結び付けられます。そして、現場別・部署別等で商品の注文が行えます。

ほとんどのBtoBメーカーでは、業務効率化のため受発注システムを導入しています。しかし、高齢な現場担当者・社員等がシステムを使いこなすことが出来ず、結局はFAX・電話・メールで逐一注文を行っている事業所が多いのも実情です。

その点、日常的に利用しているLINEであれば、社員のネットリテラシーの有無に関わらず利用してもらえる可能性が高いです。また、LINEで受発注ができればパソコンを開かなくとも移動時間や隙間時間を活用して注文できるため、ヒューマンエラーによる注文の抜け漏れ防止にも有効なのではないでしょうか。

上述した現場社員の高齢化が要因となりDXが進みづらいといわれるメーカー・卸売・小売業の大幅な業務効率化に貢献するかもしれませんね。

山三交通

タクシー会社を運営する山三交通では労務管理向けサービスを提供しています。

社員は社内データーベースと連携したLIFF上で社員番号を登録すると、同社の従業員向けLINEアカウント上で労働時間や有給消化日数などを確認することができます。驚くべきことに、山三交通では従業員の4割が60歳以上にも関わらず、ほとんどの社員がこのサービスを使いこなせるそうです。

元々同社では運転手の勤怠をソフトウェアで管理していたものの、運転手が使いこなせず、電話や無線で本部に連絡していたという背景があります。このことを踏まえると、このサービスの高い利用率はLINEという誰にでも馴染みのあるプラットフォーム上でサービスを提供したからこそといえるでしょう。

LIFFを利用するには

ここまでLIFFの機能・活用事例など総合的にご紹介してきましたが、最後にLIFFを利用するための方法をご紹介致します。

LIFFの開発はもちろん自社でも行えますが、技術的な観点から「LINEテクノロジーパートナーへの依頼」がおすすめです。その際、提案力と開発力で依頼する企業を比較すると失敗するリスクが少なくなります。

弊社サイシードは、LINE Account Conectのテクノロジーパートナーなので、ぜひご相談くださいね。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事を簡単にまとめました。

  • LIFFとは、ユーザーのLINEアカウント情報等を取得できるウェブページをLINE上に作成できる機能
  • LIFFを用いてフォームで入力された情報を取得したり、企業データベースと結びつけることが出来る
  • LIFFの導入はLINEテクノロジーパートナーへの依頼がおすすめ

記事中でもご紹介した通り、多くの企業がLIFFを用いてLINE公式アカウントの利便性を高める工夫を施しています。弊社でも事例に挙げたような高機能なLINE公式アカウントを開発するお手伝いができるので、お気軽にお問い合わせください。

代表 中村
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 こちらのフォームから、「2020年度版『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集」をDLいただけます! LINE公式アカウントは、もはやメッセージ配信ツールに留まらず、アプリ開発プラットフォームに進化しています。 ユーザーにダウンロードされない自社アプリよりも、LINEアカウント上でアプリ開発を行う企業が増えているので、その事例をぜひ参考にしてみてください。
「2020年度版『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集」

こちらの事例集では、現在「自社アプリよりメリットが大きい」と言われている、LINE内アプリの利用事例について徹底解説しております。ユーザーのリアルなアプリ利用実態を調査した結果わかった驚きの事実や、LINE内アプリの最新活用例など、これからのLINE公式アカウント開発に役立つ最新の情報を多数盛り込んでいるので、ぜひご覧ください。

2020年度版『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集DLページ

現在「自社アプリ開発に比べメリットが大きい」と言われている、LINE内アプリの活用事例集をご紹介した資料です。
LINE上で決済が可能なアカウントや、LIFFを活用して新たなカスタマーサービスを展開した事例など、これからのLINE公式アカウント開発に役立つ最新の情報を多数盛り込んでいます。
資料中で紹介したLINEアカウントをサイシードが作成した場合のコスト感も掲載しているので、ぜひ参考にしてくださいね。