LINE通知メッセージとは?友だちではない公式アカウントからメッセージが届く?
最終更新日:2022年6月14日
LINEで友だち登録をしていない公式アカウントからメッセージが送られてきて驚いたことはありませんか?これは「通知メッセージ」と呼ばれるLINE公式アカウントのメッセージ機能の一つなんです。今回はこの「通知メッセージ」について詳しく解説していきます。
また、記事の最後では「『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集」をプレゼントいたしますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!
当記事は通知メッセージに焦点をあてているため、LINE公式アカウント全般について知りたい、という方はこちらの記事をご覧ください。
この記事の目次
通知メッセージとは?
「通知メッセージ」とは、LINE社が提供するメッセージ機能の一つです。
LINEに登録されているユーザーの電話番号と、企業が保有する顧客データベース上の電話番号情報とを照合させることで、友だち登録していないユーザーに対してもメッセージを送ることができます。
企業側のメリットとしては、まず「ユーザーに通知を見て貰えやすい」ことが挙げられます。ユーザーが普段から利用しているLINEに通知を送れるため、閲覧してもらえる可能性が格段に上がります。例えば、公共料金の通知等ユーザーに確実に確認してもらいたいメッセージを通知メッセージとして配信することで手続き忘れを防止する、といった使い方が出来るのではないでしょうか。
また、友だち登録していないユーザーにメッセージを送れるため、単純に友だち数を増やすことができる点もメリットですね。
なお、この「通知メッセージ」では広告を含んだメッセージをユーザーに配信することは出来ません。また、メッセージはLINE社が定める「サービス向上のため情報利用」に同意し、「通知メッセージ」の受信設定をしているユーザーのみに配信されます。
LINE通知メッセージを受け取りたくない場合
公式アカウントからの通知メッセージを受け取りたくない場合、LINEアカウントのプライバシー管理設定からメッセージ受信をオフにすることができます。
通知メッセージをオフにしたい場合、「設定>プライバシー管理>情報の提供>通知メッセージ」から設定を変更可能です。
※なお、この設定を行うと、他の企業のLINE公式アカウントからの「通知メッセージ」も、受け取ることができなくなります。
ヤマト運輸や西濃運輸からの運送があった場合、LINE公式アカウントに登録していないのにメッセージが届くことがあります。
荷物の送り先に記載してある電話番号とLINEアカウントの電話番号情報を照合させることによってメッセージが送信されています。
通知メッセージの活用事例
ここからは通知メッセージ記事の活用事例をご紹介します。
東京電力エナジーパートナー(インフラ)
東京電力エナジーパートナーは、電気料金プランを契約しているLINEユーザーに対し、月ごとの電気使用量などの確定通知を送るサービスを提供しています。この通知メッセージを導入した結果、同社の企業アカウントの友だち数は、導入と比較し約3.3倍になりました。また、ユーザーからは「使用量を通知してくれるので非常に便利」など、ポジティブな声が多く上がっているそうです。
LIFULL(不動産)
LIFULLでは、同社の運営する不動産・住宅情報サイト上でユーザーが掲載物件への問い合わせをすると、その問い合わせの完了通知メッセージをLINE上に通知するサービスを提供しています。 また、問い合わせ情報だけでなく物件情報のレコメンドも配信できます。
現状、多くの不動産社はメールベースでユーザーに物件情報を送っている場合が多いので、このようなLINEを用いたサービスを活用することで他社との差別化を図ることが出来るのではないでしょうか。
JINS(メーカー)
JINSは、オンラインショップで商品を購入したユーザーを対象に通知メッセージで受注確認を行うサービスを提供しています。JINS IDとLINE User IDを連携することで、注文確認のプッシュ通知を受け取ることが可能です。それ以外にも、出荷完了、店舗受け取り、コンビニ受け取りの際の着荷連絡など、商品が届くまでの段階ごとに情報を確認できます。
西農運輸
西農運輸は、荷物の届け先の電話番号とLINEに登録されている電話番号が一致しているユーザーを対象に、通知メッセージで荷物の配達予定時間を事前に通知するサービスを提供しています。配達予定時間の確認だけでなく、配達日時の希望変更も行うことが出来ます。
不在で荷物を受け取ることが出来なかった場合、従来は電話・ホームページ上で再配達の依頼をする必要がありましたが、このようにLINEで手軽に手続きを行えると非常に便利ですね。
ヤマト運輸株式会社
ヤマト運輸も配達予定時間の通知メッセージサービスを利用しています。
従来はクロネコメンバーズ会員にしか送信されていなかった宅急便の到着通知メッセージが、LINE公式アカウントの活用によって会員以外の顧客にもサービス提供可能になりました。
ヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)の担当者は、「お届け予定の周知だけなく、日時変更をしてくださるお客様も増え、スムーズなお受け取りにつながっている」と話す。また、LINE通知メッセージを受け取ってから、クロネコメンバーズに登録するユーザーも増えており、クロネコIDとLINEアカウントの単月の連携増加数が、導入前の3倍になったという。
引用:LINE株式会社
LINEを利用して気軽に再配達依頼できる仕組みは顧客だけでなく、配達ドライバーの負担軽減や人件費の削減に繋がります。メッセージアプリの国内利用率が最も高いLINEを取り入れることで、業務改善を見込むことが可能です。
これまで紙媒体で行っていた案内をLINEで通資することによって、顧客とのやり取りをリアルタイムで行うことが出来ます。ペーパーレス化など企業の経費削減にも繋げることが可能ですね。
通知メッセージを利用するには?
通知メッセージを利用するには、LINE公式アカウント(旧LINE@)に登録する必要があります。
2019年4月に統合され一新したLINE公式アカウントの機能についてはこちらの記事をご参照ください。
また、通知メッセージはLINE社による審査に通って初めて利用することが出来ます。利用するためには、LINE Account Connectの公式パートナー経由で申し込む必要があるので、ぜひ弊社にお問い合わせください。
また冒頭でもお伝えしましたが、通知メッセージは広告要素を含まない純粋な「通知」である必要があるのでご注意ください。上記に示した利用許可例によると、例えば購入・予約完了、支払い遅延内容の督促、搭乗便の遅延/欠航等が挙げられます。
通知メッセージを活用しやすい業界
上記で紹介した事例以外に、今後通知メッセージの活用が進むであろう使い方をご紹介します。
クレジットカード・銀行口座からの引き落とし通知
クレジットカード等の引き落とし日に残高が不足していて焦った経験がある方が多いのではないでしょうか。
クレジットカードや銀行口座の引き落とし日を通知メッセージで受け取れたなら、そうしたうっかりを予防できます。また企業側もユーザーにきちんと金額を支払ってもらえる確率が高まるため、双方にメリットがあるといえます。
リフォーム・工事日時の確定通知
リフォームやインターネット回線等の工事を申し込む際、電話・メールで工事日時の確定を伝えられる場合が多いです。
通知メッセージでそうした工事日時の確定通知を閲覧することが出来れば、ユーザーにも便利ですし企業もそれらの対応にかけていた時間を他業務に充てることができます。
遅延通知
電車・鉄道が遅延すると業務に大きな影響が出てしまいますよね。その際、乗り換えアプリ等で自身がよく使う路線を登録し、遅延・運休発生時にプッシュ通知が来るよう設定している人も多いです。
しかし、最近ではアプリのダウンロード自体を面倒に感じるユーザーも多いので、利用率が高いLINE上で遅延情報を確認できることには一定のニーズが存在すると考えられます。
LINE通知メッセージのまとめ
いかがだったでしょうか?
通知メッセージは、「友だち登録していないユーザーに対してもメッセージを送ることができる機能」という点が特徴的なサービスです。LINEの配信メッセージをユーザーに見てもらうために非常に有効な手段なので、今後様々なLINE公式アカウントで活用が進んでいくのではないでしょうか。
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LINE公式アカウントは、もはやメッセージ配信ツールに留まらず、アプリ開発プラットフォームに進化しています。
ユーザーにダウンロードされない自社アプリよりも、LINEアカウント上でアプリ開発を行う企業が増えているので、その事例をぜひ参考にしてみてください。
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