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ミニアプリ、スーパーアプリとは何か?スマホアプリが大転換期を迎えた理由

ミニアプリ、スーパーアプリとは何か?スマホアプリが大転換期を迎えた理由

最終更新日:2020年7月2日
このブログは、LINEを活用したAIソリューションを提供する、LINE公式パートナーの株式会社サイシードが作成しています。
最新の事例や企業での活用方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!

代表 中村
こんにちは。サイシード代表の中村です。
本記事では『ミニアプリ』について、その仕組はもちろん、中国の事例から将来のビジネスに与えるインパクトまで、かなり広く網羅しました。
少々私の妄想も含んでいますが、マーケティング担当者はもちろん、事業責任者や経営者の方にはぜひご覧いただきたいと考えています。
また、記事の最後では「2020年度版『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集」をプレゼントいたしますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!

※本記事の読了にかかる時間の目安は約10分です。

この記事の目次

ミニアプリ(ミニプログラム)とはなにか

ミニアプリとは、スーパーアプリと呼ばれる1つのアプリから、ダウンロード不要で起動できるアプリケーションのことを指します。日本では『ミニアプリ』と呼ばれていますが、ミニアプリ発祥の地である中国では『小程序』と表記し『ミニプログラム』と訳されています。
(もちろんこれらは同じものを指していますので、記事の中でどちらの表現が出てきても慌てないでくださいね)

中国では、2016年後半からミニアプリが登場し、スーパーアプリの1つであるAlipayでは、ミニアプリ数が100万個を超えています。これは、日常的に使われるネイティブアプリが、 もはや他のアプリを利用するための新たなプラットフォームになっていることを示しており、大きなパラダイムシフトが起ころうとしています。

ミニアプリとスーパーアプリの違い

スーパーアプリとはミニアプリを搭載したプラットフォームになるアプリのことを指します。スーパーアプリ自体は一般的なネイティブアプリ(=アプリストアからダウンロードするアプリ)ですが、ミニアプリはスーパーアプリからダウンロード不要で起動するアプリです。

代表 中村
ミニアプリ・ミニプログラム、スーパーアプリの概念は誤認されることが多いため、この機会に覚えておきましょう。

ミニアプリが注目される理由

ミニアプリが注目されている理由は、急速なユーザー数の増大によって、その有用性が実証されつつあるからです。

中国でWeChatが初めてミニプログラムの仕組みを導入したことにより、ユーザー数が急速に増加し、ユーザーがアプリを使うプラットフォームに変化が生じました。特に、有名でないアプリを提供する場合、既存のプラットフォーム上でサービスを提供した方が、メリットが大きいことなどが評価されています。

弊社提供のミニアプリ解説動画

上記動画では、WeChatミニアプリの経済効果を踏まえたLINEミニアプリの将来性を紹介しています。ミニアプリはダウンロード不要で、ユーザーの携帯端末の容量を消費しないため、アプリを削除されにくいというメリットがあります。

画像引用: QuestMobile中国移动互联网全景生态流量洞察报告

QuestMobileの調査データによれば、ネイティブアプリとミニアプリの両方でサービスを提供している場合でも、ネイティブアプリよりミニアプリの方が利用される場合が多いことがわかっています。
上記のグラフの中で灰色の部分が、WeChatミニプログラム経由の利用ですが、利用経路のうち約70%以上がミニプログラム経由であるアプリも存在することがわかります。

ミニアプリの事例

次に、ミニアプリを実際に採用している国内外の企業事例を紹介します。

WeChatミニプログラム『美団外売』

美団外売 ミニプログラム画面

先程の図表の一番右側にある「美団外売」は、2010年に共同購入サイトからスタートしたサービスです。

現在は、日本でいうフードデリバリー/飲食店の口コミ/テーブルオーダーなど飲食に関わる全ての機能を搭載しているほか、ライドシェア/ホテル・旅行サービス/映画チケット販売など、娯楽に関する消費活動の全般を網羅するサービスを提供しています。

検索から予約・決済までシームレスに完結するので、日本企業にとって参考になる部分も多いのではないでしょうか。

Alipayミニプログラム『哈啰单车(Hello Bike)』

「哈啰单车(Hello Bike)」は、「すべての旅を歩く」というブランドコンセプトのもと運営されているバイクシェアリングサービスです。Alipay内のミニプログラムを起動し、QRコードをスキャンすることで、自転車の鍵が外れます。
アプリ内で料金や貸自転車の位置情報を管理しているため、「乗りたい時に乗り、降りたい場所で降りる」というサービス形態を実現しています。
日本のシェアサイクルサービスとは異なり、電動自転車ではないため、低コストで大量の自転車を街中に設置することができます。

Hello Bikeミニプログラム画面

LINEミニアプリ『WeCare』

WE care予約画面

「WE care」は弊社が提供しているLINEミニアプリです。WE careに加盟する歯科医院でのホワイトニングメニューをLINEミニアプリ上から予約することが出来ます。

クリニックなどを予約する際に、クリニックごとにいちいち住所・生年月日などの個人情報を記入するのが面倒だった記憶はありませんか?
LINEミニアプリでは、LINEに登録されている情報から個人情報を入力することができるため、ユーザーは様々なサービスをスムーズに利用することができるようになります。
また、LINEミニアプリの通知機能を用いることで、予約のリマインドを自動で通知することができます。これにより、予約の当日キャンセルを大幅に削減できるなど、企業にとっても様々な導入メリットがあります。

d払いミニアプリ『吉野家』

2020年4月6日よりサービス提供が開始されたd払いミニアプリ「吉野家」では、テイクアウト限定で自宅から吉野家へのオーダー・料金支払いを行うことが可能です。

サービス自体は一般的なモバイルオーダーアプリと変わりないものですが、ミニアプリとして提供することで、ユーザーは新しくアプリケーションをダウンロードする必要がありません。また、プラットフォームアプリであるd払いとの連携も、非常にスムーズに行われます。

Google社が提供する『Googleマップ』

Googleマップ ミニアプリ画面

Googleマップも、他のアプリを起動できるという意味では、一種のミニアプリと考えることが出来ます。前述の吉野家の場合は、Googleマップ上で店舗を探して、そのまま注文予約ができるモバイルオーダー機能が実装されています。

注文予約をする際に必要な手順は
①Googleマップ上で注文
②電話番号を入力
③SMSから出来上がりの通知が届き
④実際に店舗で料金を支払うことだけです。

各企業のアプリやサイトを使用しなくても予約注文ができるのは非常に便利ですね。吉野家は、注文時にあえて「決済」を行わせず、店頭支払いにしていることで、予約注文のハードルを下げているのも特筆すべき点です。

ミニアプリとスマホアプリを比較した際のメリット

以上のように、ミニアプリは多種多様な業界で使われています。
この章では、 ミニアプリとスマホアプリを比較した際に、ユーザー側とアプリを提供する企業側のそれぞれにとって、どのようなメリットがあるかを紹介します。

ミニアプリのメリット①アプリをDLする手間がかからない

ユーザーがアプリをダウンロードする必要がない点は、ミニアプリの最大のメリットです。

ネイティブアプリの場合、利用したいサービスごとにアプリをダウンロードする必要がありました。アプリの提供者は、いかにユーザーの手間にならないアプリダウンロードを実現するかということや、ユーザーがアプリを削除してしまわないよう工夫する必要があります。

ミニアプリを導入すると、アプリダウンロードに関する問題を一気に解決することができます。例えば、国内シェアが最も高いLINEでミニアプリを提供した場合、ユーザーは自分の端末にLINEがダウンロードされていれば、そのミニアプリを利用することが出来ます。

ミニアプリのメリット②会員登録の手間がほとんどかからない

ミニアプリは会員登録の手間がかかりません。
ミニアプリは、プラットフォームアプリに紐づけられた形でサービス提供を行うため、1度プラットフォームアプリで情報の入力を行えば、その情報を使って1クリックで各ミニアプリに会員登録することができます。

新しいアプリを利用するたびに住所やクレジットカード番号などの情報を入力するのはとても手間ですよね。会員登録の手間がかからないという点は、ユーザー側のメリットであることはもちろん、サービス提供者側にとってもユーザーの離脱を事前に防げるというメリットに繋がります。

ミニアプリのメリット③スマホの容量を気にせず利用できる

画像引用:週刊アスキー

多くのミニアプリはHTML5をベースにした言語で動作します。これは、スマートフォン端末にアプリを直接インストールするのではなく、ブラウザ上でプログラムが動作することによってサービスを提供するため、ユーザーはミニアプリを利用するためにスマートフォン容量を消費する必要がありません。

例えば、HUAWEIは「Quick App」と呼ばれるミニプログラムのアプリストアを提供していますが、 1GBのストレージに保存できるAndroidアプリは20個前後であるのに対し、Quick Appであれば2000個以上のアプリの動作が可能になるとのことです。

代表 中村
ここまでユーザーにとってのミニアプリのメリットを説明してきたので、ここからはサービス提供者側のメリットを中心に解説します。

ミニアプリのメリット④アプリが削除されにくい

弊社の調査によれば、アプリを利用する人のうち85%が、利用しなくなったアプリを削除することがわかっています。その理由は「最初から削除するつもりだった」ことや「ホーム画面をスッキリさせるため」です。

ミニアプリの場合、使用頻度の低いアプリでホーム画面を埋め尽くすことがないため、ユーザーにアプリを削除されにくいです。LINEミニアプリの場合、アプリ利用と合わせてLINE公式アカウントに友だち追加させることも可能ですが、ネイティブアプリに比べて削除されにくいので、プッシュ配信が届きやすくなります。

ミニアプリのメリット⑤開発費が約半額で済む

ネイティブアプリを提供する場合は、iOSとAndroidユーザー向けに2つのアプリケーションを開発する必要がありました。
ミニアプリの場合は、スーパーアプリ上で動作するように1つアプリを開発をすれば、両方のOSで動作するため、開発費を約半額で抑える事ができます。

また、ミニアプリを他のスーパーアプリに搭載する際にも、同じHTML5の言語で開発されているため移植しやすいというメリットがあります。

代表 中村
検索エンジン大手の百度が提供する『百度ミニプログラム』は中国でも後発のため、AlipayミニプログラムやWechatミニプログラムのコードのままで動作するという大胆な施策を行い、ミニプログラムの獲得をしようとしています。

ミニアプリのメリット⑥アプリ内課金で決済手数料がかからない

ネイティブアプリの場合、アプリ内課金に従属する手数料(30%)をプラットフォーム側に支払う必要がありました。ミニアプリの場合は、決済代行業者の通常の決済手数料(3-4%程度)のみ支払えば良いので、アプリ提供者にとっては大きなコストメリットがあります。

ミニアプリが成立した背景にある近年の技術発展

私見ではありますが、この章ではミニアプリが成立した近年の技術的な背景について考察してみたいと思います。

HTML5というプログラム言語の進化

ミニアプリは、HTML5をベースにしたプログラミング言語によって機能しています。昨今のプログラミング言語の進化は、ミニアプリ市場を作り上げた要因のうちの一つです。

ブラウザ上で動作するようなWEBアプリケーションは、今でこそ多くのユーザーから利用されているものの、HTML5やJavaScriptといったような開発環境が整うまでは、ネイティブアプリケーション(ここでは端末ダウンロード型のアプリを指す)と比較すると、後れを取る状況でした。

ところが、プログラム言語が進化するにつれ、Webアプリケーションが注目を浴びることになります。端末にダウンロードする必要があるネイティブアプリケーションよりも気軽に利用でき、機能面でも引けを取らないため、今では多くの人に利用されるようになりました。

通信速度の高速化

通信速度の高速化も、ミニアプリの台頭を語るにおいては重要な要因です。

フロント側で処理を行うWebアプリケーションでは、負荷のかかる動作の実現に一定量のデータ通信が必要です。従来の通信環境では、動作の実現に時間がかかることや、一部の機能が正常に動作しない(読み込まれない)ことなどの問題がありました。

2010年以降に、第四世代移動通信システム(4G)が世の中に流通したことによって、Webアプリケーションの動作処理問題が大幅に改善されます。
ページの読み込みに掛かる時間が短縮されたため、アプリのユーザー側も開発側も、従来以上にWebアプリケーションへ期待を寄せることとなりました。

以上のような通信技術革新が背景にあり、ミニアプリという概念が登場することとなります。最近では5Gの利用が一般化されることが話題ですね。来年以降、さらなる技術進化が起こることでしょう。

廉価なスマホ端末の普及

ミニアプリが登場することとなった3つ目の要因として、低価格スマートフォン端末の普及が関係しているでしょう。

日本ではiPhoneのシェアが高いため、あまり実感が無いと思いますが、中国ではHUAWEIやOPPOなどの低価格の端末が主流です。低価格の端末はストレージ容量が少ないため、あまり多くのアプリを入れることができません。

容量が少ない端末でアプリを使いたいというユーザーニーズも、ミニアプリ普及の背景の一つとしてあったと思います。

中国でのミニアプリ、スーパーアプリの普及度

中国の主要な8つのスーパーアプリの特徴

ミニアプリ・スーパーアプリの発着点となった中国では、現在8つのアプリプラットフォーム(スーパーアプリ)が存在します。

ここではその中でも主要な4つのスーパーアプリを紹介します。

テンセント社が提供する『WeChatミニプログラム』

画像引用: QuestMobile中国移动互联网全景生态流量洞察报告

現時点では、WeChatミニプログラムが最もユーザー数が多いミニプログラムとなっています。2019年6月時点の調査によると、WeChatアプリのMAU(月間利用者数)は約9.4億人おり、そのうち7.4億人が WeChatミニプログラム を利用しています。

WeChatミニプログラムについては、こちらの記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

アリババ社が提供する『Alipayミニプログラム』

Alipayミニプログラム で使える主な機能 支付宝 知托付!

アリババ社が提供する「Alipayミニプログラム」は、月間アクティブユーザー(MAU)が5億人を超えており、Alipayミニプログラムの元で動作しているミニプログラムの数は100万人を超えています。

Alipayミニプログラムでは、分割払い・デポジット・レベニューシェア・法人から個人への現金付与など、決済系の機能が非常に充実しています。

百度社が提供する『百度ミニプログラム』

即速应用

百度ミニプログラムは、自社で様々なAI機能モジュールを提供しており、アプリ開発者は気軽にその機能を利用することができます。
他のプラットフォーム向けに開発したミニプログラムのコードをそのまま利用してアプリ開発ができるという特徴を打ち出し、ミニプログラムの数を増やそうとしています。

バイトダンス社が提供する『抖音ミニプログラム』

ByteDance社はTikTokを運営している企業です。
抖音ミニプログラムは「今日头条」「抖音短视频(TikTok)」「皮皮虾」「西瓜视频」など様々ありますが、レコメンドエンジンが非常に強力な点が特徴です。
自分にあったコンテンツが次々と表示されるため、多くの時間をミニプログラムに費やすことになります。

今日头条:AIのレコメンドでパーソナライズされたニュースアプリ。テクノロジー、スポーツ、健康、食品、NBAなど100以上の分野がある。MAUは2.4億人となっている。

抖音短视频(TikTok):世界NO.1のショートビデオプラットフォーム。2020年1月現在、中国国内のDAUが4.5億、海外版のTikTokが4億となっている。ライブコマース機能も完備している。

皮皮虾:「幸せを広め、人生を共有する」というビジョンのもとに作成されたお笑い系のSNSコミュニティープラットフォーム。

日本でのミニアプリ、スーパーアプリの普及度

中国のミニアプリ市場と比較すると、日本の市場はまだまだ発展途上ですが、これから大きく拡大していく見込みです。いくつかのサービスは既にミニアプリを提供し始めており、ミニアプリだと知らずに利用した経験のある方もいると思います。
この章では日本のミニアプリ、スーパーアプリの事例について紹介します。

LINE社が提供する『LINEミニアプリ』

LINE社が提供するミニアプリ(アプリ内ではサービスと呼称)では、数多くのミニアプリがリリースされています。
LINE内でミニアプリを使う際は、LINEアプリ内の「ホーム」から「サービス」を選択するとミニアプリ一覧が表示されます(2020年6月現在) 。

LINEミニアプリの導線

LINEでは、ミニアプリ以外にもLINE公式アカウント上で動くアプリも提供しております。正式なサービス名ではありませんが、これも広義のミニアプリと言えるでしょう。
LINEミニアプリについては、こちらの記事で詳しく紹介しているので、合わせてご覧ください。

PayPay社が提供する『PayPayミニアプリ』

PayPayミニアプリの動作イメージ

PayPayアプリ内から利用可能な「PayPay」ミニアプリでは、タクシーの配車や資産運用などのサービスを利用可能です。

PayPayでDiDIを使ってタクシーの配車を行った場合、利用料金はアプリ内で完結します。また、利用料金に応じたポイントバックもあります。

NTTドコモ社が提供する『d払いミニアプリ』

d払いミニアプリの動作イメージ

d払いミニアプリでは以下の3種類のミニアプリが提供されています。

  • JapanTaxi株式会社
  • 株式会社ドコモ・バイクシェア
  • 株式会社吉野家(一時サービス停止中)

利用方法はとてもシンプルです。d払いアプリを開き、「ウォレット」タブから利用したいサービスを選択するだけで該当サービスを利用することが出来ます。
支払いにはdポイントや携帯料金合算払いなども利用可能です。

KDDI社が提供する『au PAYミニアプリ』

au PAYミニアプリは、特に金融面でのサービスを充実させることで他社との差別化を計ろうとしています。2020年6月時点では、まだミニアプリの提供が確認できておりません。

ミニアプリを開発する方法

日本では、現在ミニアプリを開発できるスーパーアプリは多くありません。基本的には、スーパーアプリを提供する企業が、内々で各種ベンダーに打診している状況だと思います。

LINEミニアプリを開発する方法

LINEミニアプリは、2020年6月まで一部のLINE公式パートナー企業のみが先行事例として開発・提供可能でした。

2020年7月からは、LINE社がエントリー窓口を開設しており、 LINE公式パートナーを通さない 形でもLINE社の審査を通れば開発することが可能です。

LINEミニアプリ エントリー窓口

現実的にはパートナー経由でしか使えない機能があったり、開発自体も複雑なため、パートナー企業に依頼するのが良いでしょう。
弊社はLINEテクノロジーパートナーであり、LINEミニアプリの開発実績も豊富ですので、LINEミニアプリの開発を検討されている方はぜひご相談ください。

LINEミニアプリの開発を相談する

WeChatミニプログラムを開発する方法

前述の通り、WeChatミニプログラムの開発には中国の審査部門とのコミュニケーションが必須となるため、中国語でのやり取りを行う必要があります。

弊社は中国の提携パートナーもご紹介できますので、ぜひお問い合わせください。

ミニアプリは普及していくのか?

代表 中村
ここまでミニアプリを導入することのメリットや事例、その発展背景を解説しました。中国では大きな市場を形成しているミニアプリですが、今後日本においても普及していくのでしょうか?
中村独自の視点で、大胆予想をしていきたいと思います。

既存のプラットフォーマー(Apple,Google)との覇権争い

日本国内では、AppleやGoogleなどの既存プラットフォーマーが大きくアプリ市場を独占している状態です。

例えばAppleのアプリストアは、アプリ内の売り上げの30%の手数料と、アプリストア内の広告で大きな収益を得ています。
2018年Q2時点では、Apple全体の売上のうち約15%が、アプリストア関連の「Services」による売上になっています。

資料出典:statista.com
資料出典:statista.com

この「Services」売上は年々増加しており、Appleがこの収益源をみすみす放棄するとは考えにくい状況です。

以上の売上データから考察するに、ミニアプリが日本国内にて普及した際は、既存プラットフォームとの競合は避けられません。AppleやGoogleはアプリからの収益が減少するリスクがあるため、対抗策を打ち出してくる可能性は大いにあります。

※実際に、2022年6月22日のWWDC 2020でAppleもミニアプリを開発できる仕組み「App Clips」を提供すると発表しています。

WWDC 2020 Special Event Keynote — Apple

アップルがApp Clipsを準備した理由はシンプルだ。「アプリをインストールしてもらうハードルの高さをなんとかする」ということだ。

iOS 14から始まるスマホの先の競争。“リアル”拡大するアプリ経済圏

スーパーアプリ同士の覇権争い

また、スーパーアプリが普及するにつれて、スーパーアプリ同士の覇権争いも起り得ます。中国では、WeChatミニプログラムとAlipayミニプログラムの2強となっているものの、8つの主要なスーパーアプリが存在している状況です。

例えばinstagramが、shopifyと提携することで決済機能を備えたスーパーアプリ化したのと同じように、日本でも新たなスーパーアプリが登場していくことが予想されます。

【はじめてのShopify】Instagram「ショッピング機能」設定方法

ミニアプリによって、消費者のサービス利用方法はどのように変わるのか

既存のプラットフォームを変容させる可能性があるミニアプリが、日本国内で普及することによって、我々消費者のサービスの利用方法はどのように変わるのかについて、最後に私の考え方を紹介しようと思います。

ポータルサイトからユーザーが離れる

ミニアプリが主流になった日本では、既存のポータルサイトを利用する必要性が低くなります。SNSを使って自社で集客できる企業は、ミニアプリを使って決済やリピート促進を行えるため、ポータルサイトを利用する必要がなくなります。

例えば、美容室のAshなどを運営するアルテサロンでは、Googleマイビジネス経由の予約が増え続けていると決算説明資料で説明しています。

D2C型の商品やサービスが増える

今までユーザーとの間にあったポータルサイトや卸売りの役割を省くことで、自社でユーザーの行動データを取得できるようになります。
また、WeChatミニプログラムでは、チャットツールというUIを活かして、AIチャットボットやサポートセンターのスタッフが顧客対応を行うケースも非常に多いです。
LINEでもWeChatと同じことができるため、これらの定量的なユーザーの行動データと定性的な顧客の声を活かし、高速で商品開発・改善を行うD2C型の商品が増えてくるでしょう。

P&G は、なぜ D2C ブランドを買収し続けるのか?:「ECとD2Cは伸びている」

スーパーアプリがマーケティング支援を行う

Amazonのコピー戦略をご存知でしょうか?Amazonは、言わずと知れたECプラットフォームであり、商品の購買データが集約されているため、売れる商品の特徴を明確に把握することが出来ます。
そこで、売れる商品を自社ブランドで安く提供する戦略で批判を浴びています。

超人気商品を”半値以下で提供”の恐怖ーーAmazonのコピー戦略を紐解く「3つの視点」

この事例でご理解いただけたと思いますが、プラットフォーマーにはデータが集まります。そして、次世代のプラットフォームであるスーパーアプリにも、より多くの顧客情報や購買情報が蓄積されていきます。
幸いなことに、この新しいプラットフォーマーは自社ブランドを立ち上げる代わりに、メーカーのマーケティング支援を行うビジネスモデルを選択しているようです。

資生堂は、既にアリババ社のデータを利用した商品開発を行っており、アリババのビッグデータをフル活用することで迅速な商品開発体制を構築しています。

アリババが資生堂と世界初タッグを組んだわけ

OMO型の顧客体験が増える

OMOとは、『Online Merges with Offline』というオフラインがオンラインに包含されるという概念です。
今まで計測できなかったオフラインでの行動が、テクノロジーの発展によりオンライン化され、計測できるようになることで、消費者の顧客体験が大きく変わります。

例えば、中国には「超級物種」というスーパーがありますが、商品のバーコードをWeChatミニプログラムで読み取ることで、商品がアプリのカートに追加されます。
そのままWeChat Payもしくは顔認証で決済を済ませ、従来のように持ち帰ることもできますし、30分以内に自宅に配達することも可能です。
消費者は、一連の購買プロセスの中でオンラインとオフラインを行き来しながら、タイミングに合わせて一番都合の良い方法を選択することが出来ます。

オフラインの行動は、計測するための条件を整えるのが面倒でしたが、ミニアプリによって様々な店舗のアプリを利用するハードルが大きく下がります。
今後は、このようなOMO型の店舗やサービスが増えてくるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?ミニアプリは様々な可能性とメリットを持った新たなアプリプラットフォームです。
ミニアプリのメリットを再掲すると次のとおりです。

  • アプリをDLする手間がかからない
  • 会員登録の手間がほとんどかからない
  • アプリが削除されにくい
  • スマホの容量を気にせず利用できる
  • 開発費が約半額で済む
  • アプリ内課金で決済手数料がかからない

withコロナの社会において、不要な接触を減らすという意味でも、我々の生活のIT化は一気に加速していきます。
この状況下でサービスを提供する手段としてのミニアプリの優位性は、本記事の中でご理解頂けたと思います。

弊社サイシードでは、新規事業開発・業務効率化のDXコンサルティングサービスとミニアプリやAIを使った先端システムの開発を、一気通貫で提供しております。
現在課題を抱えている企業様は、弊社が考えるベストプラクティスをお伝え致しますので、ぜひご相談ください。

代表 中村
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
こちらのフォームから、2020年度版『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集」をDLいただけます!
現在日本でミニアプリを開発するなら、LINEがほぼ唯一の選択肢になります。こちらの資料ではLINE上でどのようなミニアプリが提供されているか、最新の事例を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
「2020年度版『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集」

こちらの事例集では、現在「自社アプリよりメリットが大きい」と言われている、LINE内アプリの利用事例について徹底解説しております。
ユーザーのリアルなアプリ利用実態を調査した結果わかった驚きの事実や、LINE内アプリの最新活用例など、これからのLINE公式アカウント開発に役立つ最新の情報を多数盛り込んでいるので、ぜひご覧ください。

2020年度版『LINEで動くWebアプリ』最新開発事例集DLページ

現在「自社アプリ開発に比べメリットが大きい」と言われている、LINE内アプリの活用事例集をご紹介した資料です。
LINE上で決済が可能なアカウントや、LIFFを活用して新たなカスタマーサービスを展開した事例など、これからのLINE公式アカウント開発に役立つ最新の情報を多数盛り込んでいます。
資料中で紹介したLINEアカウントをサイシードが作成した場合のコスト感も掲載しているので、ぜひ参考にしてくださいね。