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学校・教育現場におけるチャットボット活用事例を紹介!導入メリットや選び方は?

チャットボット 学校

最終更新日:2022年7月27日

教育現場におけるチャットボットの活用事例は未だ少なく、入学希望の学生や在学生、または教員からの社内問い合わせ業務を効率化しようにもチャットボットの導入に踏み切れない方は多いです。

また、数多く存在するベンダーから最適な業者を選びきれないこともあります。ひとことで「チャットボット」と言っても、各ベンダーが得意とする領域はまちまちで、導入したチャットボットが社内の状況に最適だとは限りません。

そこでこの記事では、教育現場におけるチャットボットの最新事例をご紹介いたします。記事の後半ではチャットボットベンダーの選び方についても解説していますので、ぜひ最後まで記事を一読ください!

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この記事の目次

学校・教育機関のチャットボット活用事例2つ

学校・教育機関でチャットボットを導入している最新の事例として、以下の2つを紹介します。

  1. キャリア相談チャットボット|情報をチャットボットがひとまとめにし、スムーズに提供
  2. 埼玉大学|学生2,600名が登録したLINEチャットボットで24時間対応を達成

1, キャリア相談チャットボット|情報をチャットボットがひとまとめにし、スムーズに提供

実際のチャットボット動作画面(一部加工)

こちらの大学には毎日学生から大量のよくある質問が寄せられており、特にキャリア支援課の担当者に負担がかかっている状況にありました。
「どうにか定型的な対応を自動化できないか」と課題解決を図っていた際に導入したのがサイシードのAI搭載型チャットボットである sAI Chat です。

情報をチャットボット内にひとまとめにし、学生の疑問に対して適切なWebページを提示することで回答

よくある質問をリストアップ・登録し、学生からの質問文や会話分岐をAIが分析することで、質問内容にもっとも合致した回答をすぐに提示できるようになりました。

とくに問い合わせ件数の多かった就職活動に関するFAQを多く登録し、正しい情報が掲載されているWebページに誘導することで、キャリア支援課の負担を大きく削減することに成功しています。

同時に、学生からも「自分が求めている情報をすぐさま見つけることができて便利」「24時間いつでも質問できるので、疑問を疑問のまま残すことが少なくなった」との声が上がっています。

2, 埼玉大学|学生2,600名が登録したLINEチャットボットで24時間対応を達成

もともと既存の学内ポータルシステムを使用していた埼玉大学では、サイシードのsAI Chatを利用したLINE公式アカウントを開設し、限られた就活支援課のメンバーでも効率的に問い合わせ対応できるようになりました。

LINEを活用することで、学生から気軽な質問が寄せられるように

サイシードのLINEチャットボット導入してから、窓口に来てまで質問するほどでもないようなことも気軽に問い合わせされるようになりました。「学内セミナーはスーツ着用でしょうか?」など、普段なら学生間で自己完結してしまいがちな疑問もすべてチャットボットが回答できます。

その他にも「教務部の電話番号は?」「面談の予定変更がしたい」など、緊急性が高い問い合わせもLINEで寄せられるようになりました。これまで同種の疑問を解決するためには学内ポータルサイトを隅々まで探す必要があったため、「とにかく情報を見つけやすくなって助かった」と称賛の声も上がっています。

学生の属性分類がしやすく、OB・OGと繋がり続けることも可能に

また、LINEアカウントの友だち登録時に学部や学年を入力してもらうことで、就活相談課がOB・OGと繋がり続けられるようになりました。

具体的には「御社志望の学生がいて話を聞きたいそうだけど、連絡先を教えても大丈夫?」など、在学生のOB訪問のためにLINE公式アカウントを通じてコミュニケーションを取るそうです。

学生2600名の就活相談をキャリコン1人がLINEで対応!埼玉大学導入事例
学生2600名の就活相談をキャリコン1人がLINEで対応!埼玉大学導入事例

もともとは既存の学内ポータルシステムを使用し就職支援をしていた埼玉大学。LINE公式アカウント(開設当時のLINE@)を用いた「sAI Chat」を導入することで、限られたメンバーでも効率的に数多くの問い合わせに対応できるようになった。さらにイベント告知類のリーチ率も上がり、業務効率化のみならず学生との密接なコミュニケーションが可能になったという。導入前後の変化やシステムの活用方法などについて、職員と学生それぞれにお話を伺った。

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学校・教育機関でチャットボットを導入するメリット

学校をはじめとする教育機関がチャットボットを導入すると、どのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、3つのメリットをご紹介します。

 1,問い合わせ業務の効率化ができる

1つ目のメリットとして、問い合わせ業務の効率化を期待できる点が挙げられます。簡単な問い合わせや、単純な問い合わせに関しては、チャットボットで自動化できるからです。

特に大学の場合、在学生と教員のみならず、保護者や卒業生、さらには企業関係者など、幅広い層の問い合わせに対応しなくてはいけません。

その上、想定される質問も豊富です。在学生であれば、以下のような問い合わせが想定されます。

  • 履修登録
  • 学内システム
  • 学内アルバイト など

問い合わせに対応する時間を少しでも減らすことができれば、その分他の業務に時間を割けるため、より効率的に業務をこなせるようになるでしょう。

 2,学生の声を把握できる

2つ目のメリットは、学生の声を把握できることです。チャットボットを活用すれば当然、寄せられた問い合わせを確認できます。

集められた情報を分析することによって、より効果的な施策を行えるでしょう。

また、チャットボットを導入する恩恵は学校側だけにとどまりません。

学生の中には、実際に学生課などへ聞きに行くのに抵抗を感じる人も少なくないでしょう。

その点、チャットボットであれば、気軽に問い合わせできます。

 3,受験生に対して好印象を与えられる

チャットボットを導入する3つ目のメリットとして、受験生へ好印象を与えられる点が挙げられます。チャットボットであれば、迅速な対応ができるからです

もちろん、電話も問い合わせにおいて有効な手段ですが、電話に出た人が回答を把握していない場合、待ち時間が発生してしまいます。

一方、チャットボットであれば、電話のような待ち時間が発生する恐れはありません。さらに、回答も平等にでき、一定の品質を保てます。

学校・教育機関でチャットボットを導入する際のポイント

学校・教育機関でチャットボットを導入する際は、3つのポイントがあります。

順に詳しく解説しますので、ポイントを理解した上で導入を検討しましょう。

1, 導入すべきツールが本当にチャットボットなのか?再検討する

必ずしもチャットボットを導入すれば良いとは限りません。想定されるFAQ数によっては、チャットボットではなく、FAQシステムが適している場合もあるからです。

また、チャットボットを導入すべきだとしても、AIを必要としないケースもあれば、AIを搭載すべきケースもあります。

導入すべきツールを検討する際は、以下の表を参考にすると良いでしょう。

想定されるFAQ数最適なツール
50件前後人工知能を掲載しないチャットボット
50から300件AIを搭載したチャットボット
300件以上FAQシステム

上記の表のように想定されるFAQが300件を超えるようであれば、FAQシステムの利用が適しています。会話型であるチャットボットは、一度に表示できる情報量が限られるからです。

ただし、上記の表はあくまでも目安です。

どのツールを導入すべきか判断が難しい場合は、導入相談もできますので、気軽にお問い合わせください。

 2, チャットボットの導入目的を明確にする

チャットボット、もしくはFAQシステムを導入する際は、何のために導入するのか、その目的を明確する必要があります。

導入する目的を明確にしないと、ユーザーに適切な回答を行えない恐れがあるからです。

具体的には、対象ユーザーを明確にする必要があります。ユーザーと一口にいっても、想定されるユーザーそれぞれ、知識レベルが異なるからです。

対象ユーザーが明確になったら、対象領域も明らかにし、周知する必要があります。対象領域を明確にして、周りに知らせないと、領域外の質問を受ける恐れがあるからです。

 3, 複数のチャットボットベンダーを比較する

チャットボットを導入する際は、自社の導入目的に適したベンダーを複数ピックアップして、その中から比較・検討しましょう。

他のベンダーと比較する際は、以下3つの観点から比較することがおすすめです。

  • 費用面
  • 機能性
  • 運用サポートの有無

上記のように、費用面のみならず、機能性と運用サポートの有無についても併せて確認しましょう。チャットボットは、導入しただけでは成果を得られないからです。

sAI Chat|最初から賢い・手間がかからないAIチャットボット

サイシードでは、人工知能搭載型のチャットボット「sAI Chat」を提供しています。

ここからは、sAI Chatが持つ3つの特徴について紹介します。

1, 導入時から賢い

sAI Chat は、導入初期から高い効果を発揮できます。

通常、AI搭載型チャットボットは、「導入初期に長期間の学習が必要」という課題がありますが、自社開発のAIを利用することにより、導入初期から高いパフォーマンスを発揮できるのです。

また、sAI Chatは柔軟性にも優れています。例えば、AIによる自動応答が難しい場合は、途中からオペレーター対応に切り替える、といった具合です。

このように、導入時から高い効果が期待できるとともに、柔軟性にも優れたチャットボットとなっています。

2, 使いやすさを追求した機能とデザイン

sAI Chatは、ユーザーの使いやすさにも配慮されているチャットボットです。

例えば、sAI Chatでは、自然文検索への対応に加え、「質問文サジェスト機能」も搭載されています。ユーザーが入力した文字に関連のあるキーワードも一緒に表示させることにより、利用者を正しい回答へと導きます。

また、デザイン面についても、細部までこだわり抜いているのがsAI Chatの特徴です。例えば、導入ページの雰囲気に合わせて、デザインをカスタマイズすることができます。

3, カスタマーサクセスが運用・改善まで伴走

sAI Chatを導入した方は、導入から運用まで担当者によるサポートを受けられます。そのため、初めてチャットボットを導入する方でも安心して利用可能です。

チャットボットを導入すると一口にいっても、顧客向けや社内向けなど、その導入目的はお客様によって異なります。導入相談も承っておりますので、チャットボットの導入でお悩みがある方は、気軽にお問い合わせください。

学校・教育機関のチャットボット導入事例まとめ

今回は、学校のチャットボット導入事例を中心に、導入時の選定ポイントや、導入によって得られるメリットなど、幅広く解説してきました。

最新の事例にもあった通り、学校がチャットボットを導入することで、業務の生産性が高まるのは事実です。

新型コロナウイルスなどの影響により、新たな働き方が求められている現代においてチャットボットは、従来の働き方を大きく変える可能性を秘めた、重要なツールであるといえます。

この記事を参考に、チャットボットの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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