サイト内検索の3つの導入方法と5種類の専用ツールを詳しく紹介

最終更新日:2022年7月28日
このブログはAIを活用したFAQシステム『sAI Search』を提供する、株式会社サイシードが作成しています。最新の事例や企業での活用方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
サイト内検索とは、特定ウェブサイト内のページを検索することを指します。ECサイトで商品を検索したい時や、サイト内の情報を見つけたい時にはサイト内検索が役立ちます。
サイト内検索する方法は大きく分けて2つあります。
- Google検索エンジンのコマンドを利用する方法
- ウェブサイト内にサイト内検索機能をインストールする方法
ウェブサイトから特定の情報を見つけたい方は、次章「1. 検索エンジンのコマンドを利用する」の情報を、自社サイトにサイト内検索ツールを導入したい方は「2. ウェブサイト内にサイト内検索機能をインストールする」の情報をご参考にしてください。
記事の最後では「『FAQシステムベンダー』徹底比較集」をプレゼントいたしますので、ぜひ最後までお付き合いください!
この記事の目次
サイト内検索する2つの方法
1. 検索エンジンのコマンドを利用する
特定のウェブサイトの情報を検索したい場合は、Googleの検索コマンドを利用すると手軽にサイト内検索できます。
- サイト内検索したいウェブサイトのドメイン名をコピーする
(例)saichat.jp - 検索エンジンGoogleを開く
- 検索バーに次のコマンドを打つ:検索語 site:ドメイン名
(例)人工知能 site:saichat.jp - 検索結果が表示される

画像の例では、当サイトにて「人工知能」と関連のあるページを検索しました。その結果66件の記事がヒットし、検索結果に表示されましたね。
以上のように、知りたい情報や商品がなかなか見つからず、ウェブサイトにサイト内検索機能が搭載されていなければ、Googleの検索コマンドを利用すると便利です。
2. ウェブサイト内にサイト内検索機能をインストールする
ECサイトやオウンドメディア担当者なら、自社製品をスムーズに見つけてもらうためにもサイト内検索機能を導入しましょう。サイト内検索は様々なツールがリリースされており、シンプルなものから多機能なものまで多々あります。
導入するべきサイト内検索ツールは、自社サイトのコンテンツ量やその内容によって大きく変わります。そこでここからは、ウェブサイト運営者向けにサイト内検索のメリットやツール選びのポイント、おすすめのサイト内検索ツールを紹介します。
サイト内検索機能の3つのメリット
サイト内検索ツールを導入するメリットは次の通りです。
- ユーザーがサイト内コンテンツを簡単に見つけることができる
- ユーザーの興味関心をくみ取ることが出来る
- ウェブサイト内コンテンツの管理が簡単になる
どうしてサイト内検索を導入する必要があるのか?まずは以上3点について確認していきましょう。
ユーザーがコンテンツを簡単に見つけることができる
サイト内検索機能を導入することで、ユーザーが求めている情報をすぐに提示できるようになります。商品購入や契約までの余計な手間を省くことができるため、CVR改善にも期待できるでしょう。
ECサイト内で好みの商品を見つけられなかったユーザーは、競合サイトへ移動してしまいます。見込み顧客を手放さないためにも、サイト内検索機能は重要な役割を持ちます。
ユーザーの興味関心をくみ取ることが出来る
サイト内検索を導入することで、ユーザーがサイト内で検索した履歴を閲覧することができます。検索履歴はユーザーの興味関心を知るために重要データです。検索データを活用することで以下の情報を獲得することができます。
- ユーザーが求めている情報(商品名など)
- ウェブサイト内に足りないコンテンツ
- 現在のサイト設計から見つけにくい情報
特に大量のコンテンツがサイト内に存在するECサイトにはサイト内検索ツールの導入が必須です。その性能はECサイトの売り上げに直結するため、自社サイトに最適なツール選びを行う必要があります。
ウェブサイトのコンテンツ管理が簡単になる
サイト内に膨大なコンテンツが存在していると、ウェブサイト管理者のコンテンツ管理も難しくなります。
サイト内検索ツールはWEBサイトの管理にも役立ちます。情報が古くなっているページや、キャンペーンが終わったページなどをスムーズに見つけることで保守作業の効率改善も可能です。
サイト内検索をウェブサイトに導入する方法
次に、サイト内検索機能の導入方法についてご紹介します。大きく分けて3種類ある導入方法について、それぞれどのような特徴があるのかを確認し、自社サイトに最適な選択をしましょう。
- Googleカスタム検索を利用する方法
- WordPressの標準機能やプラグインを利用する方法
- 専用のサイト内検索ツールを導入する方法
導入方法 | 料金 | 機能性 | 導入時間 | 広告の有無 |
Googleカスタム検索 | 無料 | 乏しい | 1日以内 | 有り |
WordPressプラグイン | 無料・有料 | 普通 | 1日以内 | 一部有り |
専用のサイト内検索ツール | 有料 | 高性能 | 3日から1週間程度 | 無し |
Googleカスタム検索を利用する
Googleカスタム検索は、Googleアカウントをお持ちの方であれば誰でも導入できるシンプルなサイト内検索ツールです。
無料かつ手軽に導入できる一方で、その機能は必要最低限となっています。検索結果として表示されるUIもデザイン性に欠けており「別のウェブサイトに飛ばされしまったのではないか?」と誤認される可能性があります。
また、Googleによって配信される広告が表示されます。広告によって自社サイトと関係のない情報が表示されるため、予算に余裕がある場合は別の手段を検討するべきです。
WordPressの標準機能やサイト内検索プラグインを利用する
WordPress標準のサイト内検索ツールはタグ検索やカテゴリー検索に対応しておらず、機能性にも乏しいです。そこで有志が開発したサイト内検索プラグインを導入することがおすすめです。
自社サイトにWordpressを利用しているのであれば、目的の機能のほとんどをプラグインによってカバーすることができます。
WordPressを利用しておらず、予算のある企業であれば、より高い業績を目指すためにも高性能なサイト内検索ツールを導入するべきです。
専用のサイト内検索ツールを導入する
専用のサイト内検索ツールは性能が高く、導入後のサポートを受けることもできますが、導入費用がかかります。
したがって、自社サイトに高性能なサイト内検索ツールを導入する必要があるかどうかについては要検討です。
ただし、ECサイトなどコンテンツ量が膨大なサイトの場合は無料のサイト内検索ツールでは補えない部分もあり、ある程度予算を割く必要が生じます。
サイト内検索ツールを選ぶ際には、単純な検索精度や機能性だけではなく、ユーザーインタレストを図ることができるかどうかという点も重要です。次章からは専用のサイト内検索ツールを選ぶ際のポイントを紹介していきます。
サイト内検索ツールを選ぶ6つのポイント
1. 検索精度の高さ
サイト内検索検索ツールの検索精度は最も注視したいポイントです。表記ゆれに対応できているかどうか、ユーザーが求めている情報を適切に提供できるかどうかなど、ツール性能の根本的な部分が評価対象となります。
検索精度の高さについては、導入事例として紹介されているウェブサイトにて実際に検証してみましょう。
また、サイト内検索ツールを提供している企業はFAQシステムも開発しているケースが多いです。したがってFAQシステムの性能や導入事例も参考になります。
2. サイト内検索の検索速度
サイト内検索ツールの検索速度があまりにも遅い場合、ユーザーはウェブサイト自体の利用を辞めてしまいます。例えばAmazonや楽天のサイト内検索機能は非常に速く、ユーザーにストレスを一切与えないような工夫が施されていますね。
専用のサイト内検索ツールのほとんどはクラウドサービスで提供されています。企業が利用しているサーバーの状況によってもサイト内検索ツールの検索速度は左右されるため、こちらも実際に導入ウェブサイトを訪問して確認してみることがおすすめです。
3. サイト内検索ツールのデザイン
自社サイトのデザインと合致しないサイト内検索ツールを導入してしまうと、どちらかが悪目立ちしてしまうため、どのようなデザインのツールを提供しているのかという点もポイントです。
単純なデザインだけではなく、UI設計の観点からも各社ツールを比較してみましょう。
4. 検索以外の機能
目的のコンテンツにたどり着くためには、検索以外の機能も大事になります。ベーシックな機能が搭載されているかどうかも確認しましょう。
- キーワードサジェスト機能
- 絞り込み検索(カテゴリー検索)、並び替え検索機能
- カテゴリー、タグ検索への対応
- ファイル検索機能
以上の機能項目から自社サイトに必要な機能を選定し、それらが十分に搭載されているサイト内検索ツールを複数比較することをおすすめします。
5. サイト内検索ツールの管理画面の見やすさ
また、サイト内検索ツールの管理画面の見やすさも評価項目となります。
管理画面が見づらかったり使いづらかったりすると、サイト内検索ツールから得たデータを適切に分析することができません。ユーザーの興味関心やウェブサイトに足りない要素をくみ取るためにも、管理画面の機能性にも注目しましょう。
- サイト内検索ツールのキーワードグルーピング機能
- ユーザーの検索語閲覧機能
ECサイトであれば会員ごとのサイト内検索履歴をデータ集計し、どのような年齢層のユーザーがどの商品を求めているのかなど、属性ごとのユーザーニーズが分析できれば便利ですね。
6. 導入と運用の際のサポート体制
サイト内検索ツールの導入時に、ベンダーがどこまでサポートしてくれるかという点も重要です。各企業が提供するツールにはサポート体制の側面にも違いがあります。
導入後のアフターフォローやメンテナンスまで滞りなくサポートしてくれるベンダーや、サイト内検索ツールの導入が完了するまでのサービスを提供しているベンダーなど、その違いは様々です。
- サイト内検索ツールをウェブサイトに調和するデザインに調整
- サイト内検索ツールのメンテナンス、機能追加
- トラブルが起こった際の対応速度と料金
社内にサイト内検索ツールのメンテナンスに対応できる人材がいればサポート体制の重要度は低いですが、そうでなければアフターフォローまでしっかり対応してくれるベンダーを選ぶ必要があります。
本記事の最後では「『FAQシステムベンダー』徹底比較集」をダウンロードすることができます。各社が提供しているツールの特徴と違いを比較検討する際の資料としてぜひお役立てください。
おすすめのサイト内検索ツール
Sync Search

サイト内検索ツール名 | Sync Search |
ツール提供企業 | 株式会社SyncThought |
価格 | 初期費用:200,000円~ スタンダード版:月額30,000円~ プロフェッショナル版:月額50,000円~ |
主な導入企業 | 島津製作所・伊藤忠商事など |
SyncSearchはサイト内検索ツールの利用者を配慮した様々な機能が盛り込まれている商品で、サイト運営者が見てほしいコンテンツへスムーズにユーザーを誘導します。
Sync Searchの主な機能
- サムネイル画像表示
- 検索ワードハイライト
- 検索結果テキストの表示内容選択
- ファイル種別や情報種別のアイコン表示
- サジェスト機能
- もしかして表示
- ゆらぎ検索
GENIEE SEARCH

サイト内検索ツール名 | GENIEE SEARCH |
ツール提供企業 | ビジネスサーチテクノロジ株式会社 |
価格 | 月間検索数や商品点数によって変動 |
主な導入企業 | 株式会社イオンフォレスト エース株式会社 |
GENIEE SEARCH は、ECサイトに欠かせない機能をJavaScriptタグの設置とデザイン調整だけで簡単に実装できるECサイト内検索サービスです。
同社が提供するprobo ECやポップリンクなどのサービスとの連携が可能で、サイト内検索に必要なAPIの組み込みやカスタマイズ等も不要なため、スムーズに導入することができます。
GENIEE SEARCH の主な機能
- 商品検索機能
- 類語検索機能
- 絞り込み機能
- 価格絞り込み機能
- (オプション)商品情報の比較機能
- (オプション)商品履歴機能
i-search

サイト内検索ツール名 | i-search |
ツール提供企業 | 株式会社スカラコミュニケーションズ |
価格 | 50,000円から~ サイト内ページ数によって変動 |
主な導入企業 | ダイハツ工業 三井ホーム |
i-searchは、企業がWEBサイトで伝えたい情報を、ユーザーのために正確にわかりやすく表示するサイト内検索エンジンサービスです。
探しているページの画像を表⽰することで⾒やすさをアップし、ユーザーを目的のページへ誘導します。管理機能や利用状況確認、検索されたキーワードの集計機能など多彩な機能が備えられており、サイトの品質改善に役立ちます。
Advantage Serch

サイト内検索ツール名 | Advantage Serch |
ツール提供企業 | 株式会社アピリッツ |
価格 | 初期費用:300,000円から~ 月額55,000円から~ |
主な導入企業 | オーマイグラス |
Advantage SerchはAI搭載型のサイト内検索ツールです。
表記ゆれの自動対応はもちろん、関連性の高いキーワードの自動登録なども可能です。よく購入・閲覧されるものを上位に表示する検索ロジックの自動チューニングも行えるため、少ない手間でユーザーが求める検索結果ページを提供できます。
Advantage Serchの主な機能
- 表記ゆれに対応した検索機能
- 機械学習によって推測した顧客の興味関心が高い商品のサジェスト機能
- 並べ替え、絞り込み機能
- もしかして:機能
- 関連キーワード、関連コンテンツ機能
- 同義語辞書機能(表記ゆれ対策)
- キーワード抽出機能
ZETA SERACH

サイト内検索ツール名 | ZETA SERACH |
ツール提供企業 | ZETA株式会社 |
価格 | 要お問い合わせ |
主な導入企業 | 株式会社イトーヨーカ堂 株式会社ヤマダ電機 |
ZETA SERACHは機能性と高速性を兼ね合わせた、ユーザーの「欲しい」にリアルタイムで答えるサイト内検索・EC商品検索エンジンです。サジェスト・絞り込み・並べ替え・ファセットカウントなど必要な機能は全て備えられていて、導入企業のあらゆるニーズに応えることのできる技術力の高さが特徴です。
ZETA SEARCHの主な機能
- フリーワード検索
- 0件ヒット対応
- ファセットカウント機能
- フレーズ検索
- 絞り込み機能(ドリルダウン)、並び替え機能(ソート)
- もしかして機能、サジェスト機能
sAI Search Box
サイト内検索ツール名 | sAI Search Box |
ツール提供企業 | 株式会社サイシード |
価格 | お問い合わせ |
主な導入企業 | 日本郵便 東京スター銀行 |
sAI Search Boxは弊社サイシードが提供する、次世代のAIエンジンsAI Searchを搭載した検索システムです。AIによる自然文検索で様々な表現や文章を理解するのはもちろん、ユーザーが検索したい内容を先回りして提示するタグ検索を実装しています。

主な機能
< ユーザーの検索画面で利用できる機能>
- テキスト文(自然文)での質問
- 回答候補のサジェスト
- タグサジェスト検索、絞り込み検索
- 回答文へ画像やファイルを挿入
- サイトのデザインに合わせたカラー設定
<企業側の管理画面で利用できる機能>
- 検索履歴一覧表示
- レポート出力(カテゴリごとの質問数、解決率など)
- 単語の重み設定
- 管理画面からのFAQ編集
その他のサイト内検索ツール
他にもこれらのサービスが存在しています。
- Navi Plusサーチ
- sui-sei
- Accela BizSearch R4 など
サイト内検索とは?まとめ
本記事ではサイト内検索について、導入方法や選び方・おすすめのサイト内検索ツールなどをご紹介しました。
サイト内検索ツールを選ぶ際には、自社サイトの運営目的と最も合致したツールを選択するべきです。ECサイトならECサイト向けのツールが、そうでないなら別のツールと、サイト内検索ツールには企業ごとに明確な特徴の違いがあります。まずは自社サイトに必要なサイト内検索ツールの機能を洗い出した上で、導入候補となる複数のツールを比較・検討しましょう。

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